2005年04月23日
三枝教授が“カミングアウト”
5月から文学部の総合講座「日本学」で「笑いの人間学」の講義を担当する桂三枝客員教授(61)が、2月17日に行われた就任会見で“カミングアウト”した。三枝教授が関大に在学していたのは知られているが、意外に知られていなかったのが「中退」の事実。タレント名鑑などのプロフィールでは「関大卒」になっているものもあり、会見で卒業していないことを明かした。
三枝教授は1963年(昭和38)に商学部入学。同年に来学した桂米朝の落語に魅せられ落語研究会「落語大学」を設立した。4回生だった66年に学園祭後、桂小文枝(後の桂文枝=故人)に入門したため、卒業に必要な単位を取得していない。
三枝教授は会見で「ほとんど授業に出ていなかったが、学生の出欠は細かくチェックしたい。厳しい客員教授になりたい」と“笑魂伝承”へ意欲。「落語大学」の顧問就任も示唆した。
卒業直前で去った千里山キャンパスに40年後、教鞭を執る側として戻ってきた三枝教授。卒業こそ叶わなかったが、客員教授の職を全うすることで関大生活に“オチ”をつける。