2005年04月26日
生徒教えたのに“授業料”…「ファイト」被害関大生
昨年7月、山口地裁に民事再生法の適用を申請し、事実上倒産した山口県の家庭教師派遣会社「ファイトグループ」(本社・山口市、竹本幸正社長)が、3月末で会社を解散した。山口地裁が民事再生法に基づく再生手続きを廃止したため、同社は再建を断念。取締役会を開き、会社の解散を決議したもの。
「ファイトグループ」は関西大学商学部3回生の男子学生を含む、全国のアルバイト学生3千人の賃金1億円が未払いとなっているが、同社の代理人は「返済能力がない」としている。昨年1月からの4万円のバイト代を受け取っていない男子学生は「半分あきらめていたので。いい社会勉強になりました。ただ、生徒を教えたのに、高い“授業料”を払うことになるとは…。たぶん関大生で家庭教師をやっている人は多いと思うが、悪徳業者には気をつけてほしいし、少しでもおかしいと思ったら行動を起こしたほうがいい」と、やるせない表情で話した。