ー卒業おめでとうございます
「ありがとうございます。卒業はうれしいことですけど、こういった時期なので複雑です」
ーウルッとは来ませんでしたか?
「いえ、大丈夫でした」
ーきょうの卒業式には、前々から出る予定だったんですか?
「本来なら世界選手権の予定だったんですが、延期が決まって4月中には(開催が)ないと言われて。だからきょうは家族やコーチ、奥さんも自宅にいます」
ー大学生活で印象に残っていることはありますか
「やっぱり五輪のことが印象深い。6年間…すごい長い期間大学にいた。感じたことは、いろいろ学ぶことがたくさんあるということ。大学生活で学んだことは力になると思っているので、今後の人生の糧になるようにしていきたい」
ー大学院に進学する理由はなんですか
「将来に対するはっきりとした考えがないので。現役を続けて大学院で勉強して、考えをしっかり持ちたい。フィギュアスケートに関することを勉強したい」
ー3月の世界選手権開催が中止になったが
「日本でとりあえず練習を続けて、カナダのコーチとも連絡を密に取っている。日程が延期になったけど、今できることを考えて行動していきたい。中止はやむを得ないと思います」
ーチャリティーとか、今回の震災に対して何か行動しようと思っていることは?
「もちろん、考えはあります。選手みんながいろんなことをやりたいという気持ちがある。考えをまとめてから、その気持ちをつなげていきたい」
ー世界選手権が東京で開催されるということで、胸に期するものがあったのでは
「ありましたけど、今の時期に東京で開催することは難しいと思います」
ー開催が流動的だが
「世界選手権へ向けて調子も出てきて、いい状態をキープできている。いつになっても大丈夫です」
ー10月に開催されるということになると、プログラムなどにも影響が出てくるが
「もしそうなっても、コーチとかと話し合って、その時にベストなパフォーマンスができるよう調整していきたい」
【写真・北村明子さん(前列右から2番目)や澤田亜紀さん(同列左から2番目)らと記念写真に収まる織田信成さん=19日・千里山キャンパス】