熊本県の観光キャンペーン「くまもとサプライズ」のマスコットで、同県のイメージキャラクターを務めるくまモンが11日、関西大学千里山キャンパスで商学部の学生100人を相手に講義を行った。
商学部の中村智彦講師(47=神戸国際大学教授)によると「授業でくまモンを知っている人が2人しかいなかった。それなら、1回行きましょうという話になった」と、関大史上初の講義が実現。しゃべれないくまモンの代わりに、県くまもとブランド推進課の成尾雅貴さん(52)が「これまでの『KANSAI戦略』とこれから」と題して、学生に県の観光戦略を説明した。【写真・中村智彦講師(右)、熊本県職員の成尾雅貴さん(中)と講義するくまモン=11日、千里山キャンパス】
関大での登壇決定が熊本のNHKニュースで報道されるなど、くまモン先生にテレビ局も注目。この日の授業にも、取材のテレビカメラが数台並んだ。ツイッターなどでくまモンの“関大出没情報”が拡散され、いつもは70人ほどの出席者が30人増えたという。受講した女子学生は「見たことないキャラクターだったが、大阪で熊本を広めるよう頑張っているんだなあと思った」と、関大生の好感度も上々だ。
講義後は千里山キャンパス内で、県職員とともにうちわを300本配り熊本県のPRに務めた。成尾さんは「くまモンが講義をするのは初めてだったが、まじめに熱心に聴いてくれた。関大生の方々が頭の片隅に置いてくれて、熊本に寄らなきゃと思ってくれれば」と、熊本県の知名度アップに手応えを感じていた。