
ー今年の開催に至った経緯を教えてください
「昨年チャリティーをやらせていただいて、ずっと続けていきたいと思っていた。ポートアイランドSCにお話させていただいた。僕は世界選手権があったので、宮本賢二さんが、選手を集めてくれた。2回目ができてよかった。今後ともやっていきたいし、やらせていただきたい」
ー2回目のチャリティー演技会はどうでしたか?
「当日の準備や余裕といった面で去年より変わったかもしれないけれど、気持ちは全く変わっていない。平日難しい中でお客さんが足を運んでくれて、楽しんで帰ってもらえたら、と思って滑った」
ー震災から一年経ちますが
「今一年経ったからこそ、震災がどれだけすごいものだったかを感じた。こんなに復興は進まないものなのかと。それと人間って強いな、気持ちは折れないんだなと思った。自分自身が希望や勇気をもらった」
ーどんな支援をしていきたいですか
「みんなの力があったからこそ、こんなこと(演技会)ができた。小さいことかもしれないけれど、協力していくことで支援の輪が広がっていければ。2回目は神戸からできないかもしれない、違う場所で…ということがあったが、周りがわがままを聞いてくれた。感謝している。この場所でつなげることができてよかったのでは。僕自身、人から支えられて成長できたスケーター。たくさんの人が協力して、復興にたずさわっていけたら」
ー来週の国別対抗戦に向けては
「スポーツの力ってあると思う。好きなスポーツを見てたら心が元気になる。団体戦なので、チームワークや絆を大切にして、チーム揃ってやりたいなと思う。こういう時だからこそ、日本の力を見せられたら。見ている人がちょっとでも笑顔になれたら。笑顔になることが元気につながる」
ー「ロクサーヌ」を選んだ理由は
「自分の演技の中で一番人気があるというか、見たい!との声が一番大きい。特別な時にやりたいな、と思っていた」
ーきょうが世界選手権からの凱旋でした
「世界選手権後で体調が100パーセントではなく、お客さんに失礼かと思ったけれど、こんな温かい雰囲気で滑れたことをうれしく思います。元気を与えられた。2回目を開けたことが、自分の中では大きいと思います」【写真・演技会終了後、募金活動を行った高橋大輔さん(撮影・行友重治)】