ブースポブログ

関西大学と関大前の情報紙「ブームスポーツ」のWEB版です。次号第12号は10月上旬に発行します!

2014年01月31日

2014年01月

関大生がAKBのCD486枚詐取 680枚不法投棄

20130426191409バイト先で盗み見た他人のクレジットカード情報でAKB48のCDを486枚だまし取り、握手券や選抜総選挙の投票券を抜き取った後、京都府内に不法投棄したとして、京都府警生活経済課は30日までに、関西大学2年生の男子学生2人(いずれも20歳)を含む6人を、電子計算機使用詐欺や廃棄物処理法違反の容疑で京都地検に書類送検した。

ファン仲間の6人は、京都府警の任意での事情聴取に容疑を認めており「イベントに参加する活動資金が欲しかった。CDはいらなかった」などと話している。【写真・関大生2人が詐取したとされるAKBのシングルCD「さよならクロール」】

男子学生は昨年4月、バイト先の居酒屋で客のカード番号や名義を書き写し、他人のカード情報を使いネット通販でシングルCD「さよならクロール」を大量購入した疑い。同封されている投票券や握手券、写真を抜き取った後、もう一人の男子学生が別のAKBのCDを含めた約680枚を、京都府井手町の山中に捨てたとされる。

投票券と写真はネットオークションで転売し、約40万円を売り上げていた。握手券については主犯格の大産大生(20)が4回のイベントで使い、約80分間AKBメンバーと握手や会話をしたという。

2014年01月29日

2014年01月

総情生が制作!堺市の新感覚観光マップ

堺市のSーMapi関西大学総合情報学部の学生が制作した大阪府堺市の観光マップ「SーMapi(エスマピ)」が29日、大阪市中央区のなんば駅周辺で配布された。【写真上・SーMapiを配布する関西大学総合情報学部・徳山ゼミの学生】

SーMapiは、関大生が取材した堺市の7つの寺社と和菓子店、飲食店15軒の写真や情報、お店で使えるクーポンが掲載されている手のひらサイズのリーフレット。同学部の堀ゼミ、徳山ゼミの学生が約8カ月かけて編集した。3000部が発行され、大阪市内のカフェや関西大学のキャンパス内、堺市役所や観光案内所などでも手に入れることができる。

関西大学と堺市の地域連携事業の一環で、徳山美津恵准教授(38)は「堺市を知らない若い人たちに、もっと知ってもらいたい」と、若者目線がコンセプトになっている。誌面のQRコードにスマホをかざせば目的地までのルートや詳細情報が出るほか「気まま」「まったり」「純・和風」「歴史・浪漫」の4つのルートから目的地を選べるなど、新感覚の観光マップだ。

配布した巽優介さん(22=総合情報4)は「掲載されている和菓子やメニューは全部おすすめです。土日を使って忙しい都会生活の喧騒を忘れて、堺でゆっくりして欲しい」と、SーMapiを手にした堺観光を呼びかけた。30日も午前11時から午後3時まで、高島屋大阪店前などで配布される。

2014年01月27日

2014年01月

関大が「新通学路建設」認める 2年後開通へ

関大前の土地関西大学が、阪急関大前駅北東側に取得した約3400平方メートルの土地について、同駅と第3学舎(社会学部)を直結する通学路を建設する考えを明らかにした。2016年(平成28)に迎える創立130周年記念事業として行う。地域連携を目的とした施設も新たに造る意向で、いままで「白紙」としてきた土地取得の目的が新通学路であることを認めた。

新通学路の建設計画は関西大学校友会が発行する機関誌「関大」に掲載。昨年10月24日時点の案として「千里山キャンパスにおいては、阪急関大前駅から第3学舎に至るアクセス空間を整備し、学生の安全や地域住民の利便性を高め、安全・安心で人にやさしい快適なアプローチを造成します」と記されている。

第3学舎裏には正門上に架かる秀麗橋につながる専用道があり、デイリーヤマザキ関大前店すぐ前から秀麗橋が一本の道でつながることになる。【写真・本紙既報通り新通学路が建設されることになった阪急関大前駅北東側の土地】

また「地域と連携できる『知的創造空間』を創出し、近隣の皆さんにも開放します」とあり、千里山キャンパス周辺の地域住民にも開放する施設建設も示唆した。

同誌の中で関西大学の池内啓三理事長(70)は「創立130周年を機会に、阪急関大前駅の北東側の土地を整備して、千里山キャンパスへのアクセスを改善し、併せて地域と連携した知的創造空間を創出したいと考えております」などと話している。

新通学路建設は130周年記念事業のメーン事業として行われる。昨年12月から業者が工事を始めており、早ければ節目の年にも新しい千里山キャンパスがお目見えすることになる。
【関連記事】関大新通学路、駅と正門上の秀麗橋直結かー2013年10月31日
関大新通学路? 関大前通りは戦々恐々ー2013年9月17日
新通学路?関大が関大前駅すぐの土地取得ー2013年7月31日

2014年01月26日

2014年01月

関大サッカー部藤原賢土さんがアルビS入り

関西大学サッカー部のDF藤原賢土さん(ふじはら・けんと、21=経4)が、シンガポールのサッカーリーグ・Sリーグのアルビレックス新潟シンガポールに入団が決定。26日までに関大と同球団から発表された。

藤原さんは藤枝明誠高時代に、Uー17日本代表としてもプレーした。藤原さんは「今まで支えてくださった方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからはその感謝の気持ちを忘れることなく、シンガポールという日本とは違った文化に触れながら、自分自身に磨きをかけるために日々努力し、チームの力になれるよう頑張ります」とコメントした。

同部の島岡健太監督(40)は「何が何でもサッカーを続けて行くという強い気持ちを持ってさまざまなトライアウトに挑戦し、今回のお話を頂くことになり、しかも日本ではなくシンガポールという海外のリーグでプレーできるようになったことは、賢土にとってもいい経験ができると思う」と、海外に新天地を求める藤原さんにエールを送っていた。

アルビレックス新潟シンガポールは、サッカーJ1リーグ・アルビレックス新潟の下部組織。日本人主体で運営し、シンガポールのSリーグに2004年から参加している。

同部からはDF小谷祐喜さん(こたに・ゆうき、22=人間健康4)が、J1リーグのC大阪入りが内定。DF寺岡真弘さん(てらおか・まさひろ=22、政策創造4)も、J2リーグのギラヴァンツ北九州に入団することが決まっている。
【関連記事】関大サッカー部寺岡真弘さんがJリーガーにー2014年1月8日

2014年01月24日

2014年01月

【関大入試】社会安全が大幅増、政策創造が急減

昨年の入試風景関西大学は23日、17日に出願を締め切った2014年度入試のセンター利用入試(前期)、一般入試(学部個別入試)の志願者数を発表した。13学部合計は4万9150人で、前年より1288人減。前年比97.4%と志願者は微減した。【写真・入学試験に挑む受験生=2013年2月1日・千里山キャンパス】

学部別では社会安全学部が1371人、前年比126.5%(287人増)と高い伸び。環境都市工学部が前年比113.0%、総合情報学部が同108.6%と人気を集めた。経済、商、人間健康、システム理工、化学生命の計8学部で志願者数が増えた。

一方、政策創造学部は1673人で、前年比57.1%(1259人減)と大幅に落ち込んだ。法学部も同76.5%と志願者数が減った。文、社会、外国語の計5学部で志願者数が減った。

学部別の志願者数ではシステム理工学部が6381人で最多。文学部が5668人、社会学部が5501人で続いている。

【各学部の志願者数=志願者数/前年比】法学部=2916人/76.5% 文学部=5668人/94.9% 経済学部=5217人/104.9% 商学部=5214人/102.8% 社会学部=5501人/91.0% 政策創造学部=1673人/57.1% 外国語学部=1904人/99.3% 人間健康学部=2172人/104.8% 総合情報学部=3003人/108.6% 社会安全学部=1371人/126.5% システム理工学部=6381人/102.3% 環境都市工学部=3988人/113.0% 化学生命工学部=4142人/102.7%

2014年01月21日

2014年01月

関大生バンド・カラープレートが全国デビュー

カラープレート現役関大生のバンド・カラープレートが、全国デビューする。4月中旬に発売予定の5曲入りミニアルバム「orange dialog」(仮称)が、全国のタワーレコードで発売されることになった。

カラープレートは小西響さん(19=システム理工2)、佐藤麻友さん(20=政策創造3)、武村奏さん(20=システム理工2)、和田洸介さん(20=文2)の4人組。2012年9月に関西大学軽音楽部のメンバーを中心に結成され、昨年4月に現在のバンド名に。ベースの佐藤さんが同年9月に加入した。

リリース決定にボーカルの小西さんは「うれしかった。全員関大生なので、一緒の大学に通っている僕らの音楽を聴いて欲しい」と喜びを隠し切れない。ドラムの武村さんは「話の大きさにびっくりした。“同じ大学にいた”と関大生みんなに誇ってもらえるようになりたい」と意気込んだ。

メンバー全員が、千里山キャンパス周辺で一人暮らしをする下宿生。佐藤さんは「CD出すからと徳島の実家に電話しました。緊張します」と話す。関大前のスタジオを借り、小西さんと和田さんは関大前の某コンビニで勤務。ギターの和田さんは「矢井田瞳さんがめっちゃ好き。学部も一緒だし、あれくらい活躍したい」と、文学部の大先輩を目標に掲げる。

関西大学では到達度テストが行われているが、現在レコーディングの真っ只中。ライブもテスト期間中に3本こなすスケジュールで、メンバーは「テストの結果に左右されないように…」と口々に話す。

4月25日には大阪アメリカ村のライブハウス・CLAPPERでレコ発ライブも決定。12月のワンマンライブ開催を目指す。関大と関大前から、音楽界に新たな4人組が飛び出した。【写真・4月中旬にミニアルバムを全国リリースするカラープレート(左から)佐藤麻友さん、武村奏さん、小西響さん、和田洸介さん】
【公式サイト】http://www.colorplate.org/
【ツイッター】@COLOR_PLATE

2014年01月19日

2014年01月

臨スポで町田樹さん壮行会 関大では応援募金

町田さん臨海壮行会1ソチ五輪フィギュア日本代表に選ばれた町田樹さん(23=文4)が18日、練習拠点の大阪府立臨海スポーツセンターで行われた壮行会に出席した。16日に行われた公開練習では仕上がりの遅れを口にしていたが、約100人の練習生や同センター関係者から激励され「本当にうれしい。勇気づけられている」と感激。大舞台での奮闘を誓った。また、関西大学では高橋大輔さん(27=文院2)と町田さんへの応援募金http://www.kansai-u.ac.jp/mt/archives/2014/01/post_821.htmlがスタート。臨スポと関大で応援態勢が敷かれた。【写真・大阪府立臨海スポーツセンターの練習生や、関係者から送られた国旗を広げる町田樹さん】
【関連記事】町田さん壮行会1「勇気づけられている」ー2014年1月19日

町田さん壮行会1「勇気づけられている」

町田さん臨海壮行会2壮行会でのあいさつ「このリンクは数え切れないたくさんの方々の温かい思いやご支援で成り立っているリンクです。本当にささいなことかもしれませんが、僕が五輪に行くことで恩返しができたらいいなと思っている。感謝の気持ちとか恩返しをするためにはソチの舞台で最高の演技をすることが必要なので、がんばっています。自分を制する者はより強いとおっしゃっていましたが、僕もまだまだ自分をコントロールしきれていない未熟者。毎日自分に負けちゃいそうな時もあるが、朝6時からみなさんと練習させてもらって、みなさんの頑張りとかを見て、僕も頑張らなきゃな、と勇気づけられています」

「僕は決して小さなころから生まれ持った才能を持っているわけではなく、たくさん挫折してきた。今までたくさんの試合で滑ってきましたけど、8割くらい失敗の数々だった。でも、本当に多くの方々に支えられて20年間スケートをやってきたんですけど、その20年の努力が実り幸せです。僕にできたんだから皆さんにもできると思う。ここ臨海スポーツセンターとがんばっていきたいと思う。ソチの生中継は深夜なので、鍋をやると聞きましたが、大西先生といいお肉を差し入れられるよう頑張ります」

ー五輪を初めて意識したのは
「4年前のバンクーバーの時に最終選考の全日本で、僕は第1補欠となったんです。4位で。その時にもうひとつ繰り上がれば代表選手になれる、ということで自分ももしかしたら、と思った。そこからですね。それまでは意識しませんでしたし、考えたこともなかった。そこからの4年間もずっと平坦ではなく、このままじゃダメだという日が続きましたね」

ーきょうの壮行会は
「本当にうれしかった。最近練習もうまくいかなかったし、順調にいかなかった。調子も上がってこず、失敗ばかりして落ち込んで、自分に負けちゃう日々が続いた。自己嫌悪の、反省ばっかりする日々が続いたんですけど、こういう温かい会を開いてくれて、本当に応援してくれているんだなというのが心から伝わりうれしかった。あと出発まで2週間しかないですけど、一日一日自分に負けそうな時はきょうのみんなの笑顔だったり応援してくれている姿を思い出して自分に負けないようにしなきゃな、と改めて決意しました。つらい中やってきて自分に負けそうで“きょうは練習したくない”という日もあるけど、あんな小さな子達が朝早くから来て、頑張っているから自分も負けられないという気になれる。きょうも応援してもらったけど僕がみんなに何かをしているわけではなく、みんなが僕を応援し、支えてくれている。今後、みんなのためにできること、貢献できることを模索しながら、恩返しをしていこうという思いが強い」

ー子ども達から話しかけられることは
「ルックスがガキなのでよく話かけられますよ。話が合います。みんな素敵なコーチがいるので、技術指導はしません。“まちだくん”と呼ばれています」【写真・臨海スポーツセンターの練習生や関係者からの激励を受け、親指を立てる町田樹さん】

ー臨海で一番心に残っていることは
「きょうのあの瞬間が、会のことが心に残りました。このリンクほど多くの方の支援で成り立っているリンクは、日本中どこにもない。僕が五輪に出ることはささいなことかもしれないが、恩返しになる。五輪や世界選手権の舞台で、いい演技をしていい成績を残すことで、感謝の気持ちが伝わると思う。そういう方々の思いがなければ、今の僕はありえない。感謝の気持ちで立ちたいと思う」

ー自分を奮い立たせるためにしていることは
「ソチを念頭に置いた場合、ライバル同士のやるかやられるかの真剣勝負だと思っている。僕はやられるのか、やられたいのかと思って、いや、ぼくはやる方に回りたい。そういう思いだけです」

ー一番心が折れそうになった時は?
「やっぱり全日本の時です。体が動ける状態ではなかったし、靴も右だけダメな状態だったので。正直あきらめかけていた。全日本まで20年間つらかったけど、2013年1年は全日本まで本当に過酷だった。耐えてきたのは全日本で勝って出場権を得るため。せっかくここまで過酷なことに耐えてきたのに今ここで、もう少しのところであきらめるのか?絶対にだめだと自分にいい聞かせて最後までやってやる、とう気持ちでやってきた。無我夢中の状態だった。本当に体が動ける状態じゃなかった。命がけだった」
【2に続きます】
【関連記事】町田さん壮行会2「歯車を合わせていく」ー2014年1月19日

町田さん壮行会2「歯車を合わせていく」

町田さん臨海壮行会3【1から続きます】
ーうまくいかないという発言があったが
「毎日いろいろあるわけですけど…。調子悪いというか、コンディションがまだ万全ではない。そのたびに自分に腹が立つ。練習やめたいなとかつらいとか、もやもやした気持ちになるけど…。みんなの頑張りだったり、こうやって応援してもらっていて、そういう時にでもしっかり自分に負けずに、こういう時こそどれだけ努力できるかと思う。臨海スポーツセンターがなければ今の自分はない。ソチの出場権も得られていないと断言できます」

ー調子が悪いのはジャンプですか
「特にジャンプが不安定です。スケートはジャンプ、ステップ、スピン、いろんなスケーティングとかいろんな歯車がかみ合ってひとつの作品になっている。何かひとつが狂ってくると、プログラム自体のコンディション悪くなる。いまそういう感じですが、ソチまでに絶対間に合わせます。どんどん歯車を合わせて、ひとつの作品に仕上げていきたい。これは僕だけに限った話ではない。どこかに不安があると、プログラム自体のコンディションが悪くなっていく。フィギュアはそれだけ繊細な競技」

ーソチまでにどんなストーリーを描いているか
「ソチは最初で最後の五輪。人生一度きりの舞台。絶対に後悔したくないし、堪能したい。フィギュアだけではなく他競技のトップアスリートも集結する貴重な経験の場。いい演技をしていい成績をかっぱらって、自分の学ぶべきことをすべて学んでできることはすべてやって帰りたい。欲張りです」

ー五輪までのスケジュールは
「ここ(臨海)で腰を落ち着かせて、毎日練習して出発します。毎日5時に起きて、朝練して、あとは昼か夜に3〜4時間ですかね…」【写真・大阪府立臨海スポーツセンターで行われた壮行会であいさつする町田樹さん】

ー靴へのこだわりは
「靴の軽量化が進んで、みんな軽い靴へと行くんですけど、軽い靴は一概にベストではない。その人に合った靴の重さなり、ブランドがある。僕にとって小杉スケートの靴とエッジが一番。ハンドメイドだから安心感がある。エンジニアも一流なので安心してゆだねています」

ー重さが競技に影響が出てくる?
「これから研究していくべき分野。軽いと力やいろんなポジションはとりやすいが、ジャンプになってくると軽いことが一概にいいのかと言われるとそうとも言えない。遠心力とか振り子の力もあって跳んでいる部分もあるので、一概に軽さがジャンプの向上につながるかといえばそれは謎だと思う。スパイラルにも負担がかかるしより簡単に持続時間が長くできるので、美を追求するには軽い靴がいいかなと思う。僕も来年からは軽い靴を視野に入れていきたい」

ー臨海のリンク環境は
「僕は小さな頃からジプシーをやっていて、広島のリンクは半年しかやっていないリンクだった。岡山とか山口とか福岡とか島根とか…。車に2時間かけて往復4時間ですよね。それで練習時間は1時間で、学校終わってから行くので、帰りは夜12時過ぎることがある。大変な思いをしてきた。それだけにリンクのあるありがたさは誰よりも分かっているつもりです。アメリカの環境は整っていて、育成するためのリンクはあるので、環境はいいと思う。ただ、良すぎて依存することがけっこうあるし、異文化のストレスだったり一概には言えない。いろいろ経験してきてここに帰ってきて本当にいろんなことがあって、いろいろな思いがつまったリンク。危機を乗り越えたリンクだからこそ気が引き締まる。これほどいい環境はないと思う。どのリンクに携わる人も五輪選手を出したいという思いは当然。そんな思いに貢献できたことは光栄。あとは出場するだけでなく、求められる演技や結果を出したいと思う」

2014年01月17日

2014年01月

町田樹さんが臨スポで公開練習

町田さん公開練習・メーンソチ五輪フィギュア日本代表に選ばれた町田樹さん(23=文4)が16日、練習拠点の大阪府立臨海スポーツセンターで練習を公開。「仕上がりは30〜40%。五輪には必ず間に合わせます」と危機感を口にしながらも、約1時間の練習で4回転ジャンプを何度も成功させた。会見では「苦渋の決断をした」と、大西勝敬さん(おおにし・よしのり=59)をメーンコーチにソチの舞台へ挑むことを明言。新エキシビションや今後の目標、臨海スポーツセンターへの思いについて語った。【写真・町田樹さんは約1時間、100人の報道陣の前で練習を公開した】
【関連記事】町田樹さん公開練習1「苦渋の決断をしました」ー2014年1月17日

町田樹さん会見1「苦渋の決断をしました」

町田さん公開練習1会見冒頭のあいさつ「昨年は僕にとって激動でそして過酷な年だったけど、最後まであきらめず強い気持ちを持って、邁進してきたつもりです。多くの皆様に支えられながら幸運にも昨年末の全日本で2位という成績を得られ、ソチ五輪に出場できることになったんですけど…。僕は五輪に出場したことがないだけに出発まで半月なんですけど、いまだに実感がわかないというか、イメージがなかなかできない」

「五輪でどういう風にすごしているのか想像ができないので、五輪は僕にとって未知数ではある。五輪で動揺しないように一日一日、自分に厳しくやってきたいという思いがある。なかなか自分に負けちゃう日もあるわけで、反省しながら、力強く進むつもりです。大西勝敬先生も一緒に五輪に行ってくれるんですけど、大西先生は五輪を経験しているので、いろいろ学びながら一緒にやっていきたい」

ーイメージが湧かないというのは?
「五輪に対するモチベーションが上がらないというわけではない。ソチの舞台で自分が演技していることはイメージが湧くんですけど、選手村がどういう所なのかとか、どういう一日を送るのかとか。怖いとか不安ではなくて、実感が湧かない。だからこそ楽しみでもある」

ー誰かに経験談を聞いたりしますか
「行きの飛行機が長いので、大西先生と話しながら経験談を聞きたい」【写真・大阪府立臨海スポーツセンターで、約100人の報道陣を前に練習を公開した町田樹さん】

ー今の状態はどうですか
「準備万端が100%だとすると、30〜40%。正直仕上がりは遅れている。危機感はあるんですけど、五輪までには必ず間に合わせます。ジャンプの精度が悪いですし、4回転もいい時も一回目から降りない時もあるし、不安定な部分がある。なかなか”いい練習ができた”という日が少ない。反省する日が多々ある。きのう鈴木(明子)選手が公開練習で“五輪なんだから辛いのはあたり前。当たり前なんだからそれを受け入れて、楽しみに変えてやっていく”という話をしていてその通りだと思いました、鈴木選手も五輪は2回目なので、僕も五輪までそう過ごそうと思いました」

ー大西勝敬コーチがメーンコーチとして五輪に帯同する
「今シーズン、春から大西先生と一緒にここまで来られたんですけど、秦先生、アンソニー先生同様、大西先生は僕にとって素敵なコーチ。どん底の僕を救ってくれた恩師。五輪は誰と行くべきかということを全日本選手権終了後に悩んだが、大西先生と行こうと苦渋の決断をしました。一緒にいる時間が一番長くて、今シーズンの僕を一番知っている。大西先生は五輪は2度目で経験もある。五輪は旅行じゃない。GPや全日本は失敗も成功も自己責任だけども、五輪は自己責任ではすまされない大会。誰と一番行くべきかと考えた時に、大西さんが一番いいだろうという決断をしました」
【2に続きます】
【関連記事】町田樹さん会見2「原宿での一夜が…」ー2014年1月17日

町田樹さん会見2「原宿での一夜が…」

町田さん公開練習3【1から続きます】
ー大西さんにコーチを依頼したきっかけは?
「いきなり大西先生にコーチを依頼したように見られていますけど、ノービスジュニアのころから毎回偶然か必然か分からないけれど、ジュニアグランプリで一緒に行く機会があった。初対面や接点が全く関係ではなかった。お互いのことをある程度知り合っていた仲なので頼めた」

ーいつごろ依頼したのか
「昨シーズンの全日本の大敗から今後どう取り組むべきかスケートを続けて行くかと考えた時に、基礎が自分にはまだまだ足りない、学ぶべき事柄ではないか、基礎を学ぶべきなのではないかという時に大西先生の名前が浮かんだ。昨年1月の国体で、昔からやってきた仲間の最後の演技を見たいなと思って代々木体育館に行ったんですけど、大西先生に原宿の喧騒で偶然出会った。大西先生のお弟子さんの演技を見て“素晴らしい”と伝えたら“飲みに行くぞ”と誘拐されまして、僕の思いを何時間もしゃべらせてもらった。そこからのスタートです」

ー時系列としてはアメリカから帰ってこようと思ったのが先?
「大西先生とやってみようと思ったのが先。そろそろアメリカの環境でやるのも潮時かな、限界かなというのが頭の片隅にあった。うまく大西先生に師事する決断とアメリカへの決別への思いがマッチした」

ーお酒は飲める方?
「人並みには。ビールが好きです。全日本選手権が終わるまでは絶っていました。全日本が終わってステファン(ランビエール)と飲んだのが最初のビール。幸せでした」【写真・公開練習では4回転ー3回転のジャンプを披露した町田樹さん】

ー大西先生と飲んだ時は
「気持ち悪くなるまで飲みました。路頭に迷っていて何もする気がおきない状態だった。精神的に苦しい状態でした。大西先生が話を聞いてくれて、救われたという思いもある」

ーどんな話をしましたか
「いろいろと今後どうしたいとか相談してもらって、もしよろしければ4月からサポートしていただけないでしょうかとお願いしました」

ー大西先生の指導のどんな所に惹かれる?
「命をかけてくれているところ。氷上でのサポートはさることながら、毎日ランニングで一緒に自転車で伴走してくれている。雨が降った時なんかびしょ濡れになりながら、傘をさし続けてくれたり…命がけでサポートしてくれている。五輪や世界選手権でしっかりいい演技をして、成績を出したい」
【3に続きます】
【関連記事】町田樹さん会見3「渾身のガッツポーズを」ー2014年1月17日

町田樹さん会見3「渾身のガッツポーズを」

町田さん公開練習4
【2から続きます】
ースケート人生の中で、自分で決め出したのはいつごろですか
「大学に入って、大人と言われるようになってから。自分の意志で行動しないといけない。他人から押しつけられて物事をやっても、自分にやりたいという意志がなければ意味がない。主体性が一番大事になってくると思ったので、大学に入ってからは自分で自分のことを決めて、自分の道を行くという考えを持っています」

ー自分で決めるということは、責任も出てくる
「失敗も成功も自分のせいなので楽ではありますし、大西先生がそばにいてくれて僕が間違った判断をしていると思われた場合は注意されます。自分では決めるけど、他人の意見を聞かずに自由奔放にやっていくというスタンスではない。いろんな人の意見を聞いて、最終的に自分が判断するスタンスなので、多くの人に支えてもらって、いろんな人から学ばせてもらってここまで歩んできた」

ーコーチの快諾はお酒の席で?
「じゃあやろうという話でしたが、お酒の席だったのでその場では契約はなかった。2月、3月と話を詰めていって、こういう体制ができあがった」

ー五輪に向けては?
「五輪に向けて新しい技をするとか、演技構成を変えるとかは今のところありません。メダルを狙おうと思えばミスが許されないことは分かっている。ひとつひとつの技のクオリティやその向こう側にある作品のクオリティが求められる。全てにおいて質の向上が求められるので、達成できるように毎日練習している」

ーエキシビションの白夜行は終了?
「あの時で終了です。新しいプロジェクトが進行中です。乞うご期待ということで…五輪でやるかは謎ですけど」【写真・新しいエキシビションについても話した町田樹さん】

ー火の鳥はソチ五輪を見据えていた?
「それはないです。ただ、もう1シーズン続けられるかいなかを考えた時に、来年ソチだから続けようという決断はしました」

ーソチではどんなことが楽しみ?
「ソチのリンクで渾身のガッツポーズをしていることが楽しみ。日本にいると物事に追われ日々せわしなく生活しているので、ソチに行ったら自分の時間が持てたりして、それこそもちろん自分の競技でメダルを獲るために生活しているんですけど、ソチには3週間いるので自分の時間がたくさんある。新しいプロジェクトを進行させたい。僕のスケート以外の目標とか勉強を進めたいし、スケート以外のいろんなことができるんじゃないか。自分が競技人生を終えて、スケート界に携わる人材になるのであれば、ソチという舞台は大きな経験の場。フィギュアスケート以外のトップアスリートも集まる学べる場。五輪の運営や進行の仕方など、多くのシチュエーションを観察して学んでいきたい。

ープロジェクトとは?
「何個かありますが、今はお話できません。映画や執筆活動ですか?何十年後に挑戦してみようかな…エキシビションは進行しています」
【4に続きます】
【関連記事】町田樹さん会見4「影響を受けている人は」ー2014年1月17日

町田樹さん会見4「影響を受けている人は」

町田さん公開練習5【3から続きます】
ーソチに本は持っていきますか
「たくさん持っていきます。出発までに一日本屋にこもる日があります」

ー必ず持っていくものとかありますか
「ジンクスがない人間なので、ないです」【写真・約1時間、練習を公開した町田樹さん】

ー今季は入れ込んでいないように見えるが、力を抜くコツは?
「試合モードになった時から、頭から成績のことが抜け落ちている。誰かのために一生懸命滑りたいとか、オーディエンスの方々に何かを伝えたいという気持ちになる。ふだんの練習では、こいつには負けたくないとか、メダルを獲るとかという思い。試合に行くときは、勝負師のマインドはなくなっている。以前まではむしろ逆でした。成績を狙えばだめなんだとつくづく感じました。この人のためだとか…オーディエンスの方々にこういう気持ちを伝えたいとか、笑顔にさせたいとか、そう思うだけでプログラムへの思いや力がより出ます。五輪はグローバルな祭典で、自分をアピールする大チャンスです」

ー2012年のグランプリファイナルや、全日本選手権での大敗がきっかけ?
「もしGPファイナルとか、全日本選手権で3位とか4位とかなっていたら、ソチ五輪は逃していたと思う。あの大敗があったからこそ、得られたと思う。あの大敗がきっかけでした。今シーズンは大西先生をはじめいろいろかけがえのない出会いがあり、そうさせてくれた。いろんな人のおかげで、今の自分があるんだなあと思う。僕は何もしていない。多くの方々に支えられたし、毎試合何かハプニングがあっても、最後には自分を押し上げてくれる何かがある。スケートの神様が僕に味方してくれている。五輪や世界選手権で最大の感謝やいろんな思いを自分の中で結実させて、形にするということをやっていきたい」

ーそういう考えになったのは
「自然とそういう気持ちになった。出会いがなければ去年と変わっていなかったかもしれない。勝負師のままというか、根が勝負師ではないのに勝負師をきどってというか、仮面をかぶってやっていた」

ー話す内容に語彙が多いですが、原点は
「やっぱり読書もあるでしょうし、好きなアーティストさんの言動とかに影響されている。歌手ではmーfloさん。インターナショナルに活躍されていて、言葉のチョイスや表現が独特で素敵だし、あとモーリー・ロバートソンさん。すごくユニークで、すごく惹かれている。影響を受けている部分がある。一流の人は言動に個性がある。自分もなりたいなと思います」
【5に続きます】
【関連記事】町田樹さん会見5「五輪がリンクへの恩返し」ー2014年1月17日

町田樹さん会見5「五輪がリンクへの恩返し」

町田さん公開練習6【4から続きます】
ー読書をするようになったのはいつ頃ですか
「中学、高校くらい。この競技は移動が半端ない。最初はゲームと読書だったが、ゲームはだめだと思い、すべて売り払いました」【写真・多くの報道陣に囲まれながら会見を行う町田樹さん】

ー読書の効用はありますか
「本は自分で読んでいて自分が実体験していないにもかかわらず、本の中で経験したことになるというか、本を読めば経験したことになる。いろんなことを学べる。時と場所を選ばないので、すごく自分を成長させてくれるメディアですね。あと、字を追って紙をめくることが精神安定剤みたいになっている」

ー競技に役に立つところは
「自分のクリエイションに役立っているというか、生かされています。本からインスピレーションをもらうし、エキシビションの白夜行は、本の世界そのまま。映画化やドラマ化されたので、僕がフィギュア化しようということで取り組んだ作品。本を読んでいなければプロジェクトはなかったし、読書はクリエイティビティが上がっていく感じがする」

ーマーカーで本に線を引いたりする?
「本には自分の何かを足すということはしない主義。この表現面白いな、とかこの言い回し使えるな、というものはノートに書く。海堂尊さんの表現にあこがれます」

ーいままで最高傑作だった本は
「この作品が僕の中で一番大事というものはない。好きな作家さんの作品はすべて素敵ですね。あと…アンチ電子書籍なんで。やっぱり紙が精神安定剤。語彙力があると言われると嬉しいですけれど、おかげでよくわからないことをしゃべり出したりするし、語彙力があることイコールいいことだとは思っていない」

ー試合ごとに印象的なフレーズが出てくる
「正直、今シーズンは期待されているというか…(笑)。やばいネタないぞネタないぞ…とか。行きの飛行機でこういう演技をしてこういう発言をしようと考えたり、セルフプロデュースというかプロモーション上でのキーとしてやってきたつもりです」

ーこの臨海のリンクについては
「このリンクは支援の会や数え切れない方々のご支援のおかげで成り立っているリンク。多くの方々の思いが詰まっているし、毎日リンクで滑らせてもらっていて気が引き締まる。そういう方々の思いや支援がなければここで練習できていない。五輪に出られたのはひとつのささいな恩返しになる。ソチや世界選手権での演技で感謝の気持ちが表せると思う」

2014年01月16日

2014年01月

関大前の贔屓屋、えこひいきが閉店

関大前えこひいき関大前の居酒屋・贔屓屋関西大学前店とえこひいき関西大学前店が、31日で閉店することになった。【写真・えこひいき関西大学前店の店頭に貼られた閉店のお知らせ】

2店は東京の大手外食チェーン・コロワイド東日本が運営。“かんまえ居酒屋横丁”と銘打って、フタバボウル1、2階に店を連ねていた。

贔屓屋関西大学前店は2012年5月に、ファミリーレストランのラ・パウザからリニューアルオープンした。同社はフタバボウル1、2階の店舗で甘太郎、四天王ラーメン、ラ・パウザ、えこひいき、贔屓屋と業種を変えて出店してきたが、関大前から撤退する。

2014年01月14日

2014年01月

依頼殺到!関大生が“ラブラブ写真撮ります”

ラブグラフ関大生らが立ち上げたカップル専門のフォトサービス・LOVEGRAPH(ラブグラフ)http://lovegraph.me/ https://www.facebook.com/lovegraph.cameraに撮影依頼が殺到していることが分かった。今年に入り正式にウェブサイトを立ち上げたが、初日だけで約3万アクセスを記録。東京や九州からも「写真を撮って欲しい」と問い合わせが来ているという。【画像・LOVEGRAPHの公式ホームページ】

意外になかった?恋人写真専門の撮影サービス。LOVEGRAPHを主宰する駒下純兵さん(20=社2)は、反響の大きさに手応えをつかみながら「愛を写真にして目の前にある幸せを再確認して欲しい。写真を見たらその時の2人の気持ちが、思い出せるような写真を撮りたい」と意気込む。

依頼があると、駒下さんはカップルから空気と思われるまで仲良くなり、2人の世界に溶け込む。2〜3千回シャッターを切り、厳選した10枚をデータで渡すシステムだ。撮影代は、交通費と“お気持ち”の値段だけ。「遠距離恋愛で今しか会えないから撮って欲しいといった依頼や、彼氏が遠くへ行ってしまうので気持ちを伝えたいとか。女性からの依頼が多いです」と、恋人達の機微を写真に収めている。

以前はバイトや遊びに明け暮れていたが、次第に楽しさが見出せなくなった。ミスター&ミスキャンパス関大のスタッフに誘われ、楽しそうに写真を撮っている先輩と出会ったという。「何か変わればいいなあと思っている時、写真に魅力があることに気づいた。誰かのために写真を撮りたいと思った」と、初めて一眼レフのカメラを手にした。

サイトにはいままでに撮影した、幸せそうな男女の日常を切り取った写真が並んでいた。2月13、14日になんばカルチャービル5階で「恋びと」と題した個展を開くほど、駒下さんはカップルの撮影にこだわる。「もし別れるという選択肢を考えた時に、好きだった時の写真を見たら冷静になれる。別れを思い止められるような写真が撮れたら」と、愛を育む写真を目指す。

関大生からの依頼は、すぐにでも駆けつけるという。将来的にLOVEGRAPHを事業化する目標を持つ駒下さんは「高校生からご高齢の方まで何歳のカップルでも撮ります。子供や家族の撮影まで広げたいし、大きなものにしたい」と、さまざまな愛のかたちを写すつもりだ。【写真・LOVEGRAPHを主宰する駒下純兵さん】
駒下純兵さん

2014年01月09日

2014年01月

【関大壮行会】大輔&樹 世界一の演技誓った!

高橋さん町田さん入場ソチ五輪フィギュアスケート男子日本代表に選ばれた高橋大輔さん(27=文院2)と町田樹さん(23=文5)の壮行会が8日、関西大学千里山キャンパスで行われた。

会場はホールは関大生や教職員、ファンら1000人で超満員。大学開学以来最多となる50社100人の報道陣が殺到した。午後6時、黄色い声援を浴びながら高橋さんと町田さんが入場すると、会場のボルテージが最高潮に達した。【写真・関大生やファンの黄色い声援を浴びながら入場する高橋大輔さん(右)、町田樹さん】

3回連続の五輪出場となる高橋さんは「最後の五輪、最高の演技で金メダルを持って帰れたらと思う。スケート人生最高の演技を約束する」と宣言。右足の状態については「けっこう順調です。自分的には80(パーセント)くらい」と話した。

初出場の町田さんは「最初で最後の五輪。うまくいけば僕はメダルを獲れる。火の鳥をソチで飛翔させたい」と不退転の決意を見せた。同キャンパスではフィギュア男子フリーが行われる2月15日未明、パブリック・ビューイング方式の応援会が行われる。
【関連記事】高橋さん会見1「最高の演技で金メダルを」ー2014年1月9日

高橋さん会見1「最高の演技で金メダルを」

高橋大輔さん壮行会1【壮行会あいさつ】「応援してくださった方には、全日本選手権でヒヤヒヤした場面を見せてしまった。ビッグチャンスをもらった。27になって五輪に出られると思っていなかったが、続けてこられたのも皆さんの応援のおかげ。最後の五輪、最高の演技で金メダルを持って帰れたらと思う。スケート人生最高の演技を約束する。応援よろしくお願いします」【写真・関西大学から贈られた国旗をステージ上で広げる高橋大輔さん】

ーきょうの壮行会は?
「一番最初の壮行会はまだ学生で…いまも学生なんですけど、友達もいるという中での壮行会だった。前回の壮行会は卒業していたが…後輩がいたりする中での壮行会。今回はスケート部の仲間は来ているが、ふだんあまりすれ違うことのない、知らない学生達が集まってくれた。今回の壮行会もあったかい雰囲気で、こんな若い子達も応援してくれているんだなと感じられたのが一番うれしい。3回目で一番うれしかった壮行会だった」

ー3年前の世界選手権でソチを目指すと決めてから、どんな道のりでしたか?
「やると決めてから、一瞬だったと思っている。本当にやり切れたのかどうかというところでクエスチョンは残りますけど、自分の中では精一杯やってきたつもりです。あと一カ月、覚悟を持ってやるつもりではいます。いいことも悪いこともたくさんありましたけど…何が起きても後悔がないように」

ー3年前に思い描いていた自分と比べては?
「あまりその時には思い描いていなくて、どれだけ成長できたかとか…そういうことを思っています。成長できていないかもしれないですし、ジャンプは追いついていないですけど…でもスケートはジャンプだけではない。他の部分は成長できたかなと思っています」

ー先月の一カ月はどんな経験?
「前回のケガ(前十字靱帯)の時はもうできないと思っていて、そこからリセットしたゆっくりのスタートだった。今回のようなせっぱつまった段階でのスタートは、経験したことがなかった。正直しんどい一カ月だった。今後の自分にとっていい経験になったと思うので…なんでこの時期にと思ったけど、よく変えるのも悪く変えるのも僕自身」

ー右足の状態は
「少しずつ…。もう少し時間がかかると思っていたがけっこう順調です。治ると思っていますし、気合で直します」
【2に続きます】
【関連記事】高橋さん会見2「右足の状態は80%」ー2014年1月9日

高橋さん会見2「右足の状態は80%」

高橋大輔さん壮行会2【1から続きます】
ートリノ、バンクーバーと比べて、今回の五輪はどんな感じですか
「言葉での表現が難しいですけど、覚悟を持ってというのがしっくり来る。3回目が一番重たい。特別な五輪ではあります」

ープログラムは
「微調整は考えている。一回手直しして、もう一回見てもらう…いつになるかは決まっていないのですが、プランはあります」【写真・町田樹さんとともに、応援団の激励を受ける高橋大輔さん】

ー全日本選手権後、織田信成さんとは何か言葉を交わしましたか?
「引退発表の時は“お疲れ、ありがとう”と。帰ってきてからは、普通に今まで通り。彼とは練習を一緒にしているんですが、いま調子いいんですけど(笑)。やばいな、へこむな〜と思う。練習中はあまりしゃべらないですし、終わった後彼はレッスンに行く。でも、僕も引退したらお互いゆっくり話すんだと思う」

ー足の状態を踏まえた上での練習は?
「年末はスケートを休んで…無理しすぎたので。その間はトレーニングをして、年始からは4回転の練習もしています」

ー臨海スポーツセンターが12年間の存続が提示された
「期限はあるがそれでも長い。とてもうれしく思う。スケート界にとっても変化の年。環境を整えるというのが、スケーターにとって大きなテーマだと思う。臨海は今でもたまに滑るし、リンクがなかった時の大切な場所。関西はリンクが少ない。僕というより、スケーターにとって大切な場所」

ー町田さんに言葉をかけるとしたら…
「ないくらい。精神的実力的にもありますし、場数も踏んでいる。むしろ彼らのパワーに乗っかって、がんばって引っ張ってもらいたい」

ーソチにはいつ向かう
「決まっていないですけど、治療もあるので調整しつつ、足の状態を見てから」

ー足はどれくらい回復した?
「自分的には80くらい、いっていると思う」
【関連記事】町田さん会見1「ソチは未知なるフロンティア」ー2014年1月9日

町田さん会見1「ソチは未知なるフロンティア」

町田樹さん壮行会1【壮行会でのあいさつ】
「盛大な壮行会を開いていただきありがとうございます。国内試合、GPと過酷でしたが、みなさんのご声援のおかげで夢の舞台に立てることができました。ソチ五輪は経験したことがない未知なるフロンティア。またとない学びの場と確信している。一世一代のチャンスをモノにできるよう頑張っていきたい。最近メディアに出させてもらうことが多くなったが、話が長いと言われる…。ソチでは演技を通じて伝えたい」

ー年末年始は
「鳥取県倉吉市の神社で、おみくじを引きました。吉でした。いいこと書いてあったんですけど、全然覚えていない。おみくじを捨てちゃったので…忘れちゃいました」

ー氷に初めて乗ったのは?
「2日です」【写真・関西大学から贈られた国旗をステージ上で披露する町田樹さん】

ー周りの反応で五輪に出るのを実感しますか?
「皆さんおめでとうと言ってくれるが、なかなか実感わいてこないです」

ー五輪で滑っているイメージは?
「ソチはGPファイナルで滑っていますけど、五輪は会場の雰囲気とか、試合運びとか、そういうのは想像できるんですが…。2月2日に行くので、自分の競技まで1週間以上ある。どんな生活が待っているのだろうとか、どんなところに滞在するのだろうとか、どんな練習が待っているんだろうかとか、ドキドキワクワクですね。未知なるフロンティアと呼んでいます」

ー間が空くのは?
「得体が知れない部分がある。GPだと2日前に来てショートやってフリーやって、帰ります〜みたいな感じですけど。今回はそういうわけにはいかない。まったく経験したことがないので恐怖心はあるが、やるしかない。新しい所にいっても動揺しないように、しっかり準備して僕ができることをやるのが人事(じんじ)なのではないかと思う」

ー全日本が終わってからは
「ゆっくり過ごしました。本当に去年は過酷だったので、シャットダウンしてました」
【2に続きます】
【関連記事】町田さん会見2「メダルは獲れる」ー2014年1月9日

町田さん会見2「メダルは獲れる」

町田さんあいさつ【1から続きます】
ー代表に決まってからは
「一日一日の重みを感じます。昨年の大会はGPしかり国内しかり、成功しようが失敗しようが、全部僕の責任で、過酷でしたけどそういう意味では気が楽でした。だけども五輪や世界選手権は、自己責任だけでは説明できない重みを感じる。そういう意味での責任だったり、重みは感じます」

ーメダルは意識しますか
「もちろんメダルを獲りに真剣にいきますし、うまくいければ僕は獲れると思います」【写真・ステージ上で挨拶する町田樹さん】

ーどんなところに練習の主眼を置いているか
「やっぱり試合が続いたのもあって、フリーの最後の方は勢いが減速してしまいがちだった。ソチの舞台は最初で最後。悔いの無いように、ショートもフリーも最後まで気持ちよく滑れるようにしたい。それをするためには、技を決めないとしけないし、表現も直さないといけないし、やるべきことはある。ただ、五輪だからと言って特別にこれをするとか、秘策があるとかそういうわけではない。基礎を淡々と、虎視眈々(たんたん)とメダルを狙いながら、いつもやっていることを、ソチで舞う姿をイメージしながら、もう一回しっかりやっていきたい」

ー高橋大輔選手には
「五輪の舞台を3回も経験している。彼から学ばしてもらいながら、動揺しないようにソチでしっかりやっていきたい。1週間強一緒に過ごすことは、貴重な学びの場と確信している」

ー関西大学はどういうところか
「いち学生なので偉そうなことは言えないが、つづりは違いますがユニバーシティの中の大きなシティ。都市のような大きな規模の大学で、伝統もある。いろいろな方がお世話やサポートをしてくれている。恩返しというか、最後の大きなお礼ができたら」

ーメダルはどういうところがポイントに?
「ミスがあった時点でメダルはないでしょうね。人事を尽くして天命を待つというか、自分がやるべきことをしっかりやれば」
【3に続きます】
【関連記事】町田さん会見3「火の鳥をソチで飛翔させたい」ー2014年1月9日

町田さん会見3「火の鳥をソチで飛翔させたい」

町田樹さん壮行会【2から続きます】
ー臨海スポーツセンターが、当面12年間、存続が提示されている
「マジですか?心から感謝している。いま“ソチ五輪出場おめでとう高橋大輔選手、町田樹選手”と横断幕がかかっている。毎日それを見ながら練習していて、しっかり頑張らなきゃなと思う、僕だけでなく、高橋選手も同じ。いま有望な選手が育っているので、存続が決まるのはうれしい。臨海に限った話ではなく、自分のホームであろうがなかろうが、自分ができることをするのが日本でやっているスケーターの義務だと思う」

ーソチではどう飛翔したいか
「ソチのリンクは青が基調の素敵なリンク。火の鳥の赤で、青い空をしっかりぐんぐん高みへ飛翔していくさまが描けると思う。ソチの舞台は、僕の火の鳥にとって最高の舞台。最大限飛翔させたい」

ーロシアが(テロなどで)いろいろあるが情報収集などは
「していないですね。ロシアの威信にかかわるので、しっかりやってくれるでしょう」
【写真・壮行会終了後、会見に臨む町田樹さん】

2014年01月08日

2014年01月

【速報】大輔&樹 五輪壮行会に1000人殺到

国旗・高橋大輔さん世界一の演技誓った!ソチ五輪フィギュアスケート日本代表に選ばれた高橋大輔さん(27=文院2)と町田樹さん(23=文5)の壮行会が8日、関西大学千里山キャンパスで開かれた。【写真上・ステージ上で関西大学から贈られた国旗を広げる高橋大輔さん(右)、町田樹さん】

会場は学生や教職員、ファンら1000人で札止め状態に。大学史上最多となる50社約100人の報道陣が殺到した。午後6時、高橋さんと町田さんが姿を見せると、ボルテージは最高潮に達した。

高橋さんは「スケート人生最後の五輪で、金メダルを持って帰れると思う。最高の演技を約束する」と宣言。右足の状態については「80%くらいの状態。けっこう順調です」と話した。

五輪初出場の町田さんは「最初で最後の五輪。うまくいけばメダルを獲れると思う。ソチの舞台は未知なるフロンティア。恐怖心はあるが、やるしかない」と不退転の決意を見せた。【写真下・応援団に激励され拳を握る高橋大輔さん(右)、町田樹さん】
高橋さん町田さん2

関大サッカー部寺岡真弘さんがJリーガーに

関西大学サッカー部のDF寺岡真弘さん(てらおか・まさひろ=22、政策創造4)が、福岡県北九州市をホームタウンとするサッカーJ2リーグ・ギラヴァンツ北九州に入団することが決まった。関大と同球団が7日、発表した。

寺岡さんは全日本大学選抜に選出され、昨年ロシアで開かれたユニバーシアードにも出場。「ギラヴァンツを支えてくれるスタッフの方々はじめ、サポーターの方々の期待に結果で応えられるようプロサッカー選手として努力していきたいと思います」と話した。

同部の島岡健太監督(40)は「プロというステージでプレーするテラを早く観てみたいです。フル代表としてプレーして、日本を引っ張っていける選手になって活躍してほしいと思います」と期待を込めた。

関西大学サッカー部からは11年に金園英学選手、12年に櫻内渚選手、昨季は田中裕人選手が磐田に入団。岡崎建哉選手もG大阪入りした。同部のDF小谷祐喜さん(こたに・ゆうき、22=人間健康4)もJ1リーグのC大阪に入団することが決まっている。
【関連記事】関大サッカー部小谷祐喜さんがC大阪入りー2013年12月12日
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