2005年05月07日
山田沙知子さん“超人オリンピック”効果出た
競泳の日本選手権最終日(4月27日・横浜国際プール)で行われた女子1500メートル自由形を制し、7月にモントリオールで行われる世界選手権への出場を決めた山田沙知子さん(22=文5)。先に行われた400メートルと800メートル自由形でライバル・柴田亜衣(22=鹿屋体育大)との直接対決に敗れながらも、世界選手権への最終切符が懸かった崖っぷち舞台で見事V。大一番に弱い性格を変えたのは、米国での“超人オリンピック”優勝だった。
昨年のアテネ五輪後、米国に留学。留学先で行われたオープンウオーター大会に出場した。プールではなく海で行われる同大会は、賞金が懸けられた上に“殴る・蹴るは当たり前。先にゴールにたどり着いた者が勝ち”というルール。キン肉マンの超人オリンピック予選のような過酷さだ。
大会では世界記録保持者の意地を爆発させ、賞金をゲット。親しい関係者に「始めから殴り合い状態。ゴール前で足をつかまれたので、殴り返した」と振り返った。大みそかの曙を、はるかに上回る闘志を見せた山田さん。今度は世界選手権でたくましさを見せる番だ。