2005年09月24日
被害学生約100人が相談に
大阪市内に本社を持つ通信販売会社「EarthWalker」(アースウォーカー)の幹部8人が、近畿地方の大学生約5000人から「ねずみ講」方式で約12億円を集めた問題で、被害対策弁護団をつくる京都弁護士会が23日、京都市内で被害者相談会を開催。大学生約100人が相談に訪れた。
被害学生は京都府内の同志社大や立命館大、龍谷大などに集中。関大生への勧誘も確認されている。同社は一口17万円でくじ付きの通販カタログ「カタロくじ」を配る権利を持つオーナーを募り、オーナーは配布したカタログの読者(会員)が通信販売で商品を購入した額の数%をマージンとして受け取れるシステムで学生を勧誘。新たなオーナーを勧誘すると1人あたり2万円の収入が得られ、勧誘したオーナーの会員が購入した額の数%も得られるというが、同社の通信販売の売上高は月200万円程度。実際は17万円の「加盟料」が収入の大半だった。
学生の多くは、サラ金や学生ローンから加盟料を捻出。中には5口(=85万円)を払った学生もいるという。弁護団は、同社のシステムは「無限連鎖講防止法」に違反するとして、京都府警に同社の幹部ら8人を京都府警に告発。法的措置での被害回復を図りたいとしている。