2006年02月08日
関大出身プロレスラー・椹木健二が燃えた
本紙でコラム「元ダンカン椹木のジコテツ!〜自己満足哲学」を連載中の関大出身のプロレスラー・椹木健二さん(さわらぎ・けんじ、24=2004年経済学部卒)が2月5日、大阪市のデルフィンアリーナで行われた所属するプロレス団体・WMFの大阪大会に出場。メーンで敗れはしたが、初の主催興行を成功に導いた=写真は試合後、肩を借りながらマイクアピールする椹木さん。
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▽時間無制限一本勝負
雁之助 スワントーン ソルジャー
○GOEMON ボム→片エビ 椹 木●
固め15分54秒
晴れの舞台となるはずのリングで、椹木さんはキャンバスに這いつくばっていた。試合開始直後に場外へラ・ケブラーダ(トップロープの反動を利用しての、場外ムーンサルトアタック)を決めたが、コンクリートの場外へのボディースラムを浴び動きが止まった。パートナーのソルジャーは場外で失神。孤闘を強いられた椹木さんもGOEMONのスワントーンボムを浴び、無情の3カウントを聞いた。
元FMWの大矢剛功も試合に乱入。椹木さんに合体バックドロップを浴びせ、約350人の観客で埋まったデルフィンアリーナは騒然となった。「何が新世代だ。金払って土下座しろ」。椹木さんら“新世代”と抗争を繰り広げるミスター・雁之助が、罵声を浴びせながら顔面を蹴る。マットに倒れたままマイクを握ろうとした椹木さんに「立ってしゃべれ」と、一部のファンから厳しい野次が飛んだ。
会場には椹木さんの両親、出身団体である関西大学プロレス連合(KWA)の学生レスラーや、中・高校の恩師も雄姿を見守っていた。「今はこんなショッパイ状態しか見せられないけれど、WMFは雁之助の持ち物じゃない。これからの団体だ」。悔し涙を浮かべながら、リングの四方に頭を下げた。
デビュー直後の昨年5・15同会場以来となる凱旋興行だったが、今回は椹木さんの“主催興行”だった。昨年末、原チャリで大阪市内や関大前を回り、会場の手配やチケットの販売やポスター貼りに追われていた。佐々木健介が出場した前回とは違い、ほぼ“純血”でのマッチメーク。不安もあったが、努力はデルフィンアリーナを埋めた満員の観客と「サワラギ」コールになって実を結んだ。