2009年11月25日
関大の元野球部員に執行猶予付きの有罪判決
振り込め詐欺に使う通帳を渡さなかったことに因縁をつけ、男子大学生から現金を脅し取ろうとした恐喝未遂罪などに問われた関大の元野球部員栗岡裕幸被告(21=当時商学部4回生、10月15日付で退学処分)に対し、神戸地裁明石支部は25日、懲役2年6カ月(罰金30万円)、執行猶予4年(求刑懲役2年6カ月)の有罪判決を言い渡した。17日には栗岡被告に通帳を売り渡した文学部3回生の元野球部員(22)にも執行猶予付きの有罪判決が出ており、関大野球部から4人の逮捕者(2人は起訴猶予)が出た恐喝未遂事件は事実上終結した。
この日、栗岡被告は灰色のトレーナーとローライズのジーンズで法廷に現れた。種村好子裁判官は、被告の「通帳を要求したわけではなく、債権の回収で金を要求した」という主張は認めた上で「後輩を犯行に巻き込み、通帳が実際に振り込め詐欺に使われるなど結果は重大だが、被害者との示談が成立しており、大学を退学処分になるなど社会的制裁も受けている」などと述べた。