2010年04月06日
KWAアッパーテイカーが留年
関西大学プロレス連合(KWA)の新館ジャイアント・シリーズは6日、千里山キャンパス内の関大コロシアム(悠久の庭前特設リング)で行われた。メーンでKWA初代統一王者のアッパーテイカー(22=経済4)が、ミスター住友(20=環境都市2)をコーナー最上段からのエルボー弾で圧殺。まだ4回生ながらも留年を宣言したアッパーは、王者としてKWAマットを守り抜く決意を示した。【写真・アッパーテイカー(右)はミスター住友にスライディングDを決める=6日・千里山キャンパス】
王者の責任だ。住友の顔面に、強烈なヒジを合計28発ブチ込んだ。昨年の11・3学園祭決戦でマグニチュード本田を下してヘビー、ジュニア王座を統一してから、体重も10キロ以上増量。十八番のエメラルド・フロウジョンの威力も数倍増した。「挑戦者が出てくることを期待している。住友?今のままじゃ、まだまだ…」と、レスラーが少なくなったリングに目をやった。
KWAは3月にレスラー、マネージャーが6人卒業。現在は学外レスラーの助けを借りて興行が成り立っている状態だ。4回生の4月の時点で、留年を選択したことを明かしたアッパーは「KWAが楽しいから。この楽しさや気持ちを見せていきたい。ベルトも卒業まで持ち続けていたい」と、関大マットの活性化を目指す。
学生、レスラー、そして兵庫県内のコンビニの店長を務める22歳。昨年10月、アッパーが不在中のコンビニに強盗が入り現金6万円を奪われた。新人レスラーの育成、王座防衛、そして強盗退治。アッパーテイカーの戦いは続く。