2011年06月28日
関大レスリング部いじめ事件で初公判
関西大学レスリングの主将だった経済学部4回生の男子学生(21)の初公判が28日、大阪地裁(加藤陽裁判官)で開かれた。この日は恐喝と暴行、窃盗と住居侵入の4罪について審理が行われ、男子学生は「間違いないです」と、起訴内容をすべて認めた。
起訴状によると、男子学生は副将だった政策創造学部4回生の男子学生(21)と共謀し、昨年8月16日、レスリング部の合宿が行われていた長野県上田市内のホテルで、同回生部員(22)を押さえつけ、髪の毛をカミソリでそった。翌17日には、賭けトランプで故意に負けさせ、現金20万円を脅し取ったとしている。
検察側は冒頭陳述で、被害を受けた同回生部員が1回生の頃から、ささいなことで日常的にいじめていたと指摘。「髪をそり、笑いものにしようとした」などと述べた。
男子学生は現在保釈中で、この日は丸刈りにした頭に白いワイシャツ姿で出廷。男子学生の両親や、大学関係者も傍聴した。