2011年11月19日
【関大生就活はこう臨め!1】就活はどうなる?
−現3回生の就活はどうなるでしょうか?
「例年と若干異なるのは、就活のナビサイトならびに企業の会社説明会が、例年は10月からだったものが、今年は12月から、ということに変更になりました」
−倫理憲章【編集部注・経団連が定めた企業の採用活動に関する協定】によるものですか
「そうです。もちろん会社説明会などは、倫理憲章にとらわれていない外資系企業や中小企業はありますが、大企業については比較的守っていると。ナビサイトは必ず12月オープンですから。そのぶん若干就活が遅れる、ということになります」
−混乱は出ていますか
「例年でしたら今頃3回生は就活というものをかなり気にしている時期なんですが、気にしている学生もいっぱいいますけれど、一方でナビサイトがなくて説明会もそれほど多いわけではないので、何をやったらいいのかわからない、という学生が非常に多くてやや混乱しています」
−企業の抜け駆けはない?
「倫理憲章にとらわれない外資系企業、中小企業でしたら、いくらでもあります。大手企業であっても、例えば会社説明会というはっきりした形でやるところはないでしょうけど、キャリア支援とか別の理屈をくっつけたり、リクルーターが接触するというのも、会社員が個人で勝手にやっていただけだと言い張れば済むわけですから、そういうのは比較的あるんじゃないかなと思っています」
−石渡さんのところに来る学生はどうですか
「わからないから話を聞かせてという学生が結構多いですね。本当にどういう影響がでるのか、誰も予測がつかないので、そんなに大勢は変わらないと思いますけど、よくわからないという学生が結構多いです。もちろん12月にしたのは学業に配慮するということで就活の期間を短くしようということから決まった話ですが、どうせ学業といって短くするのならもっと短くすべきだった。中途半端かなぁ、というのが実感です」
−インターンシップについてはどうですか
「就活に有利らしいというのは学生も大学も思っていますから、応募者が殺到しているんです。受かった少数の学生はいいですが、落っこちた学生は逆恨みするか、本選考でも落ちるだろうといじけてしまうか、どっちかなんですよ。それは企業イメージとしても良くないということで、出てきたのは『1日インターンシップ』です。要するに会社説明会なんですね。本来の就業体験ではない、インターンシップが増えすぎてしまい、学生を振り回す要因のひとつですね。あまりにもおかしいだろうということで、倫理憲章では1日インターンシップは基本やめようという方向になっています」
【2に続く】