2012年01月31日
関大レスリング部元副将に猶予判決
関西大学レスリング部のいじめ事件で、暴行や恐喝、住居侵入などの罪に問われた同部元副将・中村淳一被告(22=政策創造学部を退学処分)の判決公判が31日、大阪地裁であり、加藤陽裁判官は懲役3年(求刑3年6月)、執行猶予5年の判決を言い渡した。
加藤裁判官はいじめ行為について「陰湿で被害者の人格を踏みにじる悪質な犯行」と指摘。一方で関西大学を退学になるなど、社会的制裁を受けているとして執行猶予が相当とした。
判決によると、中村被告は22年8月、同部の合宿が行われた長野県内のホテルで、同回生部員の頭髪やまゆをかみそりで剃り落としたり、トランプの大富豪で現金20万円を脅し取ったとされる。
同事件で逮捕、起訴された元主将(22=経済学部を退学処分)は昨年10月、大阪地裁で懲役3年、執行猶予4年の判決を受けている。