2012年03月12日
竹内洋教授が最終講義

竹内教授は社会学部教授から京都大学を経て、2005年に文学部教授として再任。2010年4月に開学した人間健康学部の初代学部長に就任した。辛口の教育社会学者としてメディアに登場し「大学という病」「革新幻想の戦後史」などの著書でも知られる。昨年4月に出版した「大学の下流化」では、学部長として見た関大生のリアルすぎる実態を記し、関大でも大きな反響を呼んだ。
「テレビカメラが大衆だ」「世論調査は世論ではない」「高度大衆社会から下流大衆社会へ」…講義では文化人をぶった斬り、古希を迎えながらニコニコ動画や2ちゃんねる、といった単語も飛び出すパワフルさ。定年退職のため、今月末でキャンパスを去る。「まだまだ余命があって健康である間は、研究して核となるものを残したい」と話すと、大教室は大きな拍手に包まれた。【写真・学生から花束を受け取る竹内洋教授=3月9日、千里山キャンパス】