2012年03月23日
関大生社長に聞く 学生起業の夢と現実2
【1から続きます】広告代理店を立ち上げ、現在は仕事獲得のための営業や、テレビ番組の制作、某大手メーカーの製品を学生にPRするため全国を飛び回る毎日だ。「お金儲けやかっこいい部分だけ強調されるけど、学生がやる仕事は下請けが多いし、泥臭いことをやらないといけない。なめられたりするのもある」と、学生起業の影の部分を話す。
一番大変なのは、やはり資金繰りだという。待ってはくれない業者への支払い。学生だからと、ふっかけられたりすることもある。ちなみに、現在の手取りを聞いてみると「バイトしてた時よりも少し下がりました。自分で給料を払う大変さがよくわかりました…」という声が帰ってきた。
学業との両立は確かにしんどいが、それでも普通の学生生活では会えない人や、体験ができることは魅力だ。廣田さんは徳島出身。「地産外消というか、県外の人に徳島のものを食べてもらったり、徳島に来てもらったりする起業をやっていきたい」と夢を語る。
廣田さんのツイッターのフォロワー数は、関大生屈指の1万2千人強。学生起業家のつぶやきに、注目する学生も多い。「起業することで学生では知らなかったことがわかるし、僕も勉強してみようかという感じ。失敗しても、やり直せるのが学生の利点」と、起業の夢を持つ学生にアドバイスした。【終】
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