2012年12月09日
関大生と岩田稔投手が1型糖尿病の子ども支援
関西大学政策創造学部深井麗雄ゼミの学生が9日、大阪府高槻市の大阪医科大学で、1型糖尿病患者の子どもたちや家族140人とのクリスマスパーティーを開催した。ゲストに同じ病気と闘う阪神タイガースの岩田稔投手(29=06年経卒)が来場。自らマイクを握りビンゴゲームの司会をするなど、会場を大いに盛り上げた。【写真・クリスマスパーティーで子どもたちと触れ合う岩田投手=大阪医科大】
岩田さんはパーティーの前に、大阪医科大学病院の小児病棟を訪問。入院生活のため参加できなかった子どもを励ました。実際に使用したTシャツや手袋など、お宝グッズを惜しみなく提供した左腕は「(患者同士)なかなかみんなで集まる機会はないが、しっかり仲間を作って楽しく過ごして下さい。来年も頑張ります」と猛虎魂を注入。子どもたちと家族は、六甲おろしを歌って来シーズンの活躍を祈った。
1型糖尿病とはすい臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、体の中のインスリン量が絶対的に足りなくなって起こる糖尿病で、小児期のうちに起こることが多い。高校2年生の冬に発症した岩田さんは、毎年恒例となったクリスマスパーティーに4度目の参加。1勝につき10万円を研究機関に寄付している。
08年のスタート以来、5度目となるクリスマス会を主催した深井ゼミの岡崎健さん(20=政2)は「ゼミに入って初めて、1型糖尿病という病気を知った。子どもたちだけでなく、保護者も大変なのが分かった。岩田選手のスケジュール調整は大変だったけど、子どもたちの喜んでいる顔を見たらうれしかった」と安堵の表情。ゼミ生はサンタやトナカイのコスプレで、子どもたちの笑顔を引き出していた。