2013年02月14日
ファンの思い高橋大輔さんが松井知事に届けた

同会場をめぐっては昨年5月17日、高橋さんが松井知事を訪問し、耐震化工事への支援を要請。松井知事は「募金活動などで熱意を示してもらえば、工事費の半額を負担する」と、耐震化費用約3億円の半分・1億5千万円を集めることを存続の条件としていた。
高橋さんらが募金の呼びかけやチャリティー演技会を開くなどの活動をしていたが昨年10月、高橋さんと松井知事のやりとりを新聞報道で知った匿名の人物から、1億3千万円の寄付があった。全国から2万件の募金があり、目標額を達成。耐震化工事が必要な2016年以降の存続が決まった。
会談の冒頭、松井知事に「四大陸見とったで」と声をかけられると、高橋さんは「やらかしまして…」と大阪ノリのあいさつ。「全国の方々のご協力で、1億5千万円を集めることができた。いまだに信じられないが、スケーターとしてこのリンクには残って欲しかった。(昨年の)知事のあの一言がなければ、こんないい結果にはならなかった」と頭を下げた。
松井知事は「こういう形で運営していけるのは全国初。全国のファンの熱い思いが伝わった。まずは安全対策。大勢の人が楽しめる会場にしたい」と応えた。知事は高橋さんの影響でフィギュアスケートをテレビ観戦するようになったようで「ホワイトデーのお返し、4回転ならコロッといくよ」と少々オヤジ気味?のアドバイス。高橋さんも「さすがにオフにはリンクには行かないので。デートはここ何年もやってない…彼女ができたら…大阪でいい場所はないですか?」と返していた。
今年10月にも同センターの耐震工事が始まるが、高林会長は寄付に際してリンク面積を国際規格の60×30メートルサイズへの拡大を要望。今年5月にも高橋さんらが出演する感謝イベントを開催する考えを示した。高橋さんは「奇跡だと思っているが、ここからがスタート。フィギュアの人気が上がるよう頑張っていきたいし、小さい子に臨海スポーツセンターに足を運びたい、と思わせる選手になる」と新たな決意を見せていた。