2013年07月15日
漫画家・日笠優さん来学
徳間書店の月刊コミックゼノンに「カナヤゴ」を連載中の漫画家・日笠優さんが13日、関西大学千里山キャンパスに来学。「刀の世界に魅せられて」と題し、関大卒の刀匠・河内國平さん(かわち・くにひら=71、66年法卒)とトークセッションを行った。【写真・発売中の「カナヤゴ」第1巻】関西大学博物館で20日まで行われている作刀展「名刀にかける 刀匠 河内國平作刀展」の一環で、日笠さんは2010年、河内さんの著書に感銘。書き上げた作品が週刊コミックバンチの漫画大賞審査員特別賞を受賞したことがきっかけで、漫画家デビューを果たした。
「カナヤゴ」は刀鍛冶を目指す女の子を描いた作品で、連載にあたって河内さんの鍛冶場を取材。迫力ある鍛刀シーンや、刀の輝きや刃紋にまでこだわった表現で人気を博している。
父と娘ほどの年齢差のある2人は、ものづくりや日本刀文化の現状について熱く語った。河内さんは「腕を伝えることはできないが、品物を残すことはできる。きっちり品物を後世に残しておけば伝わるものがある」と熱弁。日笠さんは「河内さんの鍛冶場の迫力や、聞いた話の100分の1も描けていない。ストーリーづくりや刀を描くのは本当に難しい」と苦労を語った。
90分間のトークセッションでは質疑応答も行われ、約100人の参加者の中から質問が次々と飛んだ。関大生へのメッセージを求められた日笠さんは「私は自分の夢をかなえるのに20年かかった。あきらめないという人間の意志は、すべてを可能にする」とエールを送った。
