2013年09月30日
【13近畿フィギュア男子FS】町田樹さん会見
ーきょうは4回転を2本決めました
「きのうときょうで4回転を3本そろえられたことは評価したいが、フリーでの体力不足や表現の不十分さが課題。正直クリアしていない。まだ発展途上です。4回転には自信があるが、4回転を降りても後半があれだと意味がない。アクセルも失敗したし、4回転後のエレメンツを安定させるようにしないといけない。でも、初戦ここまで動けたら十分かな。課題も見つかったし、あすからまた練習します」
ー1番の課題は何ですか
「やっぱり体力。後半の滑りやジャンプの安定さ、ステップをしなやかに大きく、強くということを考えたら、体力をつけるということに戻る。そこをしっかりすれば良くなる。自分を追い込んで“これが自分の火の鳥です”というフリーに仕上げていきたい」
ー今季の火の鳥は、昨季と違うところはありますか
「昨年はフィリップ・ミルズと相談して、男性的な動きや要素を排除した中性的、女性的なしなやかな火の鳥で、グランプリ(GP)シリーズで評価をもらった。今シーズンは男性的とまでは言えないけれど、力強さ。強く、たくましい火の鳥を体現できるように。それが去年との大きな違いです」
ーSPではエデンの東に出てくる言葉をテーマにしていましたが、フリーではテーマがありますか
「わかりやすい根底にあるテーマは再生だと思う。去年GPファイナルに行けてそこで油断が生じて、全日本で大敗してしまった。自分もこの火の鳥で飛翔できるように頑張ろうと思う。ドラゴンボールじゃないけれど、どんどん強くなるような再生の仕方をしたい」
ー織田さんがドイツで高得点を出して優勝しました
「きのうから彼を意識していた。ドイツの織田君を、この大会の出場者に捉えてやってきた。負けちゃいましたけれど…。彼のエレメンツ、質の良さは尊敬している。ここから考えていきます」
ー他の選手は気になりますか
「気にはなるけど、他人は関係ない。演技している時は自分との戦い。普段は気になるというか、刺激の与え合い。リンクに立つと関係なくなるし、フィギュアの表現を一番追究している。誰にも負けないように頑張っていきたい。きょうはミスが目立ったけれど、エレメンツや技ひとつひとつのクオリティは劣っていない。総合力をもっと身につけたい」【写真・男子フリーの演技終了後、会見する町田樹さん=府立臨海スポーツセンター】