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関西大学と関大前の情報紙「ブームスポーツ」のWEB版です。次号第12号は10月上旬に発行します!

2013年10月24日

関大前が水没した理由判明 報告書まとまる


上の川水量データ8月25日に降ったゲリラ豪雨で、関大前を流れる上の川(かみのかわ)が氾濫し、阪急関大前駅一帯が水没した問題で、地元自治会による報告書がまとまった。【画像・8月25日の上の川調整池貯留状況データ】

報告書は、地元住民と吹田市職員、上の川を管理する大阪府茨木土木事務所の職員らが出席して9月20日に開かれた「上の川に関する説明会」の質疑応答を中心にまとめられたもので、被害を受けた関大前の店舗などに配られる。

関大前で大雨が降った場合、通常は上の川に流れ込む雨水を千里山東公園(居酒屋すっぽん前)下にある調整池に雨水を貯める。調整池は9100立方メートル(9100トン=25メートルプール35杯分)の水を貯めることができ、雨がやんで川の水位が下がった後にポンプを使って川に水を排水し、氾濫を防ぐ仕組みになっている。

報告書によると、8月25日は午前3時ごろから雨が降り始め、午前3時40分ごろと午前6時ごろの2度、大雨のピークがあった。断続的に雨が降り続き、川の水位が下がらず排水ができない状態に。午前10時20分すぎから猛烈な雨が降り始め、10分間の雨量が16ミリに達した午前10時40分、貯水池は満杯に。上の川の水位が2メートルに達し、氾濫したという。
関大前が浸水2府の担当者は「早急に抜本的な対策を講じなければならないと考えている。今年度中を目標に治水計画を立て直し、河川整備審議会にて審議をお願いし、来年度以降に国からのお金を取れるようにしていこうと思っている」と説明。関大前に水位状況を知らせる回転灯などの設置を検討しているという。

吹田市の担当者は「今回の雨は台風のように予測できるものではなく、土囊(どのう)を配ることができなかった。浸水被害後の消毒に関しては、依頼のあるところへは全て対応していく」と話した。

上の川の氾濫で、関大前では約20店の店舗に水が流れ込んだ。コピー機や冷蔵庫、自動販売機などが水に浸かり故障したほか、漫画喫茶のまんが本1000冊が廃棄処分になるなど、被害総額は約1000万円以上とみられる。【写真・踏切付近が完全に水没し、通行人が立ち往生する関大前=8月25日午前11時】

地元自治会は大阪府と吹田市に、応急対応や抜本対策などの要望書を提出する予定だ。

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