2014年01月17日
町田樹さん会見3「渾身のガッツポーズを」
【2から続きます】
ースケート人生の中で、自分で決め出したのはいつごろですか
「大学に入って、大人と言われるようになってから。自分の意志で行動しないといけない。他人から押しつけられて物事をやっても、自分にやりたいという意志がなければ意味がない。主体性が一番大事になってくると思ったので、大学に入ってからは自分で自分のことを決めて、自分の道を行くという考えを持っています」
ー自分で決めるということは、責任も出てくる
「失敗も成功も自分のせいなので楽ではありますし、大西先生がそばにいてくれて僕が間違った判断をしていると思われた場合は注意されます。自分では決めるけど、他人の意見を聞かずに自由奔放にやっていくというスタンスではない。いろんな人の意見を聞いて、最終的に自分が判断するスタンスなので、多くの人に支えてもらって、いろんな人から学ばせてもらってここまで歩んできた」
ーコーチの快諾はお酒の席で?
「じゃあやろうという話でしたが、お酒の席だったのでその場では契約はなかった。2月、3月と話を詰めていって、こういう体制ができあがった」
ー五輪に向けては?
「五輪に向けて新しい技をするとか、演技構成を変えるとかは今のところありません。メダルを狙おうと思えばミスが許されないことは分かっている。ひとつひとつの技のクオリティやその向こう側にある作品のクオリティが求められる。全てにおいて質の向上が求められるので、達成できるように毎日練習している」
ーエキシビションの白夜行は終了?
「あの時で終了です。新しいプロジェクトが進行中です。乞うご期待ということで…五輪でやるかは謎ですけど」【写真・新しいエキシビションについても話した町田樹さん】
ー火の鳥はソチ五輪を見据えていた?
「それはないです。ただ、もう1シーズン続けられるかいなかを考えた時に、来年ソチだから続けようという決断はしました」
ーソチではどんなことが楽しみ?
「ソチのリンクで渾身のガッツポーズをしていることが楽しみ。日本にいると物事に追われ日々せわしなく生活しているので、ソチに行ったら自分の時間が持てたりして、それこそもちろん自分の競技でメダルを獲るために生活しているんですけど、ソチには3週間いるので自分の時間がたくさんある。新しいプロジェクトを進行させたい。僕のスケート以外の目標とか勉強を進めたいし、スケート以外のいろんなことができるんじゃないか。自分が競技人生を終えて、スケート界に携わる人材になるのであれば、ソチという舞台は大きな経験の場。フィギュアスケート以外のトップアスリートも集まる学べる場。五輪の運営や進行の仕方など、多くのシチュエーションを観察して学んでいきたい。
ープロジェクトとは?
「何個かありますが、今はお話できません。映画や執筆活動ですか?何十年後に挑戦してみようかな…エキシビションは進行しています」
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