2014年01月17日
町田樹さん会見1「苦渋の決断をしました」
会見冒頭のあいさつ「昨年は僕にとって激動でそして過酷な年だったけど、最後まであきらめず強い気持ちを持って、邁進してきたつもりです。多くの皆様に支えられながら幸運にも昨年末の全日本で2位という成績を得られ、ソチ五輪に出場できることになったんですけど…。僕は五輪に出場したことがないだけに出発まで半月なんですけど、いまだに実感がわかないというか、イメージがなかなかできない」
「五輪でどういう風にすごしているのか想像ができないので、五輪は僕にとって未知数ではある。五輪で動揺しないように一日一日、自分に厳しくやってきたいという思いがある。なかなか自分に負けちゃう日もあるわけで、反省しながら、力強く進むつもりです。大西勝敬先生も一緒に五輪に行ってくれるんですけど、大西先生は五輪を経験しているので、いろいろ学びながら一緒にやっていきたい」
ーイメージが湧かないというのは?
「五輪に対するモチベーションが上がらないというわけではない。ソチの舞台で自分が演技していることはイメージが湧くんですけど、選手村がどういう所なのかとか、どういう一日を送るのかとか。怖いとか不安ではなくて、実感が湧かない。だからこそ楽しみでもある」
ー誰かに経験談を聞いたりしますか
「行きの飛行機が長いので、大西先生と話しながら経験談を聞きたい」【写真・大阪府立臨海スポーツセンターで、約100人の報道陣を前に練習を公開した町田樹さん】
ー今の状態はどうですか
「準備万端が100%だとすると、30〜40%。正直仕上がりは遅れている。危機感はあるんですけど、五輪までには必ず間に合わせます。ジャンプの精度が悪いですし、4回転もいい時も一回目から降りない時もあるし、不安定な部分がある。なかなか”いい練習ができた”という日が少ない。反省する日が多々ある。きのう鈴木(明子)選手が公開練習で“五輪なんだから辛いのはあたり前。当たり前なんだからそれを受け入れて、楽しみに変えてやっていく”という話をしていてその通りだと思いました、鈴木選手も五輪は2回目なので、僕も五輪までそう過ごそうと思いました」
ー大西勝敬コーチがメーンコーチとして五輪に帯同する
「今シーズン、春から大西先生と一緒にここまで来られたんですけど、秦先生、アンソニー先生同様、大西先生は僕にとって素敵なコーチ。どん底の僕を救ってくれた恩師。五輪は誰と行くべきかということを全日本選手権終了後に悩んだが、大西先生と行こうと苦渋の決断をしました。一緒にいる時間が一番長くて、今シーズンの僕を一番知っている。大西先生は五輪は2度目で経験もある。五輪は旅行じゃない。GPや全日本は失敗も成功も自己責任だけども、五輪は自己責任ではすまされない大会。誰と一番行くべきかと考えた時に、大西さんが一番いいだろうという決断をしました」
【2に続きます】
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