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関西大学と関大前の情報紙「ブームスポーツ」のWEB版です。次号第12号は10月上旬に発行します!

2014年02月12日

消えゆく関大前のゲーセン 最盛期の8分の1に


関大前ヴァンティアン関大前の老舗ゲームセンター「ヴァンティアン」が昨年12月上旬、閉店した。【写真・12月に閉店した関大前のゲームセンター・ヴァンティアン】

ヴァンティアンは3階建のゲームセンターで、95年に当時あったゲームセンター「JOYLAND TAITO」がリニューアルして開店した。珍しいアーケード(業務用)ゲームなどが揃っていることから、関大生をはじめマニアにも愛されていた。

螺旋階段が特徴だった店内はゲーム機の運び出しが終わっており、入口には「当店は休業させていただくことになりました。皆様にご迷惑をおかけしますこと、心よりお詫び申し上げます」との紙が貼られている。

ゲームメーカーのタイトーが78年(昭和53)に発売したアーケードゲーム・スペースインベーダーの大ヒットで、関大前にゲームセンターが乱立した。8つのゲームセンターが下宿生のたまり場となり、ネオンキラキラの店舗が早朝まで営業していたことから、当時の関大前は“不夜城”との呼び名があった。

この頃を知る関大前の飲食店の元店主は「深夜2時、3時でもゲーセンから出前の注文があって儲かった」「ゲーム機から100円玉を回収した軽トラックが、重みでパンクした」と証言する。

85年(昭和60)に新風営法が施行され、ゲームセンターは午前0時以降の営業が原則禁止に。ファミコンブームなどもあり数軒がビリヤード場に鞍替えしたというが、それでも「キャロット」「ABC」「BigBang」「ガレージ24」などの店舗が2000年頃まで関大前をにぎわせた。

クレーンゲームやプリクラ、格闘対戦ゲームなどのブームも一巡。2007年に7000億円を超えていたゲームセンターの市場規模も年々縮小している。ソーシャルゲーム隆盛のほか、消費税増税分を1回100円のプレイ料金に転嫁できないという事情もあり、全国でゲームセンターの閉店が相次いでいるという。

「ゲームに100円はちょっと高い」と話す関大生も。フタバボウルのゲームコーナーを除けば、純粋なゲームセンターは「チャレンジャー」一軒だけになった。関大前からは本屋やビデオ、CDレンタル店などが時代とともに消えていった。ゲームセンターも同じ道をたどるのか…。
【関連記事】関大前から本屋が消える…ー2011年4月20日


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