2014年08月18日
3選手も全面協力!関大フィギュア展に1万2千人

衣装やメダル、スケート靴など30点が、まさに国宝級扱いを受けた。博物館は重要文化財の土器を別の場所に移動し、各選手の“お宝”を重要文化財用の展示ケースに。博物館関係者は「関大にとっては衣装やメダルも重要文化財です」と、事もなげに話した。
3選手も協力を惜しまなかった。関大は4月に行われた学長表彰式で、衣装やメダルなどの提供をオファーした。町田樹さんはその日のうちに、フィギュア世界選手権のメダルを自宅から持参。織田信成さんの母親・憲子さんからも、段ボールいっぱいの思い出の品々が送られてきた。
高橋大輔さんの展示衣装が期間中、2度変わった。アイスショーにサプライズ出演するため、一時返却せざるを得なかったが、高橋さんは「代わりの衣装をすぐに送ります」。展示に穴を空けることなく、別の衣装が間髪入れず届いたという。
北海道や東京、九州などからもファンが殺到した。「この特別展だけのために、遠方から来られた方もいた。短い期間にこれだけ人が来るのは、なかなかないこと。またぜひ、やりたいと思う」(博物館関係者)。スタッフと3選手、ファンの情熱が、大きな輪となったフィギュア特別展。また4年後にー。【写真・開催最後の2日間で特別展に約2000人が集まった=関西大学博物館】