2014年09月12日
関大生がオリックス戦で選手コールに挑戦!
プロ野球のオリックス・バファローズが主催した第3回大学対抗実況コンテストで、関西大学放送研究会(KBC)代表の内藤晃平さん(21=社3)、高石周門さん(21=システム理工3)、美野圭亮さん(19=経2)が、2位にあたる優秀賞を受賞。アナウンサー役の内藤さんが、7日に京セラドーム大阪で行われたオリックスー日本ハム戦で選手コールに挑戦した。
ホームランを呼んだ。「4番、DH、背番号42、ウィリー・モー・ペーニャ!」。内藤さんの声が、3万3282人の大観衆で埋まった京セラドームに響き渡った。2回裏にまわってきた大舞台。一世一代のアナウンスに後押しされたのか、ぺーニャのひと振りは日本ハム先発・上沢の変化球を、レフトスタンドにはね返した。
テンションが上がったのか、次のTー岡田のコールを間違えてしまう。「…失礼しました」とのアナウンスがドームにこだましたが、見事に大役を果たした。「こんな経験、二度とないかもしれない。ただただ緊張しましたが、貴重な経験でした」と振り返った。【写真上・オリックスー日本ハム戦で選手コールに挑戦した内藤晃平さん=9月7日・京セラドーム大阪】
今年の大学対抗実況コンテストには、6大学の放送研究会が参加。3人がアナウンサー・解説者・ディレクターに分かれ、6月8日に行われた2軍のオリックスー阪神戦を実況録音し、球団が音源をもとに審査した。
KBCは3回すべてで受賞。ディレクター役の美野さんは「過去の先輩が結果を残している。まわりもやってくれるやろという雰囲気だったし、結果を残したかった」と重圧をはねのけた。
内藤さんは野球をほとんど知らなかった。3人で何度も集まり、音声を消したテレビの野球中継を見ながらラジオを聴き、実況・解説のやりとりをまねる練習を深夜まで繰り返した。熱狂的な猛牛ファンの高石さんが、解説でアシスト。美野さんが2人のやりとりと、球場の歓声を音響効果で操った。高石さんは「実際の録音を聴いて滑舌が悪いので、足を引っ張らないかと思っていたが…」と胸をなで下ろす。絶妙なチームワークが成果を残した。
KBCの過去の受賞者からは、局アナも誕生した。コンテストを主催した同球団の三上尚弘事業本部部長(58=79年経済卒)は「体育会は優劣がはっきりするが、放送部にはそれがないので、目標を作るお手伝いをしようかと。井の中の放送部ではいけない。アナウンサーへの登竜門になればいいし、頑張ってきたことをどう自分のキャリアに生かすか」と、各大学のレベル向上を図る。
2年前のミスター&ミスキャンパス関大にも出場した内藤さんは「経験の幅が広がったし、情報を的確に伝えるアナウンサーになりたい」と、夢への思いをさらに強めた。【写真下・第3回実況コンテストで優秀賞を受賞した高石周門さん、内藤晃平さん、美野圭亮さん(左から)】
総合情報学部の授業とコラボするなど、関西大学との結びつきも強いオリックス。9月16日から18日まで対ソフトバンク3連戦、23日から26日まで対西武4連戦が京セラドーム大阪で行われる。V争い大詰めとなったバファローズの試合を、ぜひ球場で!
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