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2014年11月16日

神宮球場が紫紺一色!関大1500人大応援団


神宮球場【明治神宮大会・大学の部準々決勝】学生野球の聖地で関大パワーが結集した。関西地区第1代表の関西大学は16日、神宮球場で創価大と対戦。1死満塁から始まる延長タイブレークの10回裏、石田光宏投手(20=経済3)が創価大の1番正木健太郎内野手に右越えサヨナラ打を浴びた。

阪神投手コーチの山口高志さん(64=73年社会卒)を擁して優勝した1972年(昭和47)第3回大会以来、42年ぶりの夢舞台。約1500人の大応援団から、惜しみない声援と拍手が送られた。

延長10回表、1死満塁で始まるタイブレークで、関大は3番西田尚寛内野手(21=人間健康3)からの打順を選択したが、続く4番藤嶋宏俊外野手(21=人間健康4)とともに連続三振に倒れる。

10回裏、石田投手が創価大の先頭打者に投げた113球目は、ライトの頭上を大きく越えた。エース右腕は「最後はスライダー。しっかり投げ切れなかった。また神宮に帰ってこられるようしっかり練習したい」と唇をかんだ。

早瀬万豊監督(はやせ・かずとよ、56=82年経済卒)は「タイブレークは初めての経験。もう少し4回生にいい思いをさせたかった」と、ラスト試合になった最上級生を思いやった。

社会人野球の日本生命で3度優勝経験がある指揮官は今年1月1日の就任直後、全部員に「全国制覇」と大きく書かれた「野球部執行方針」を配った。【写真上・神宮球場の応援台に立った関西大学応援団団長の黒澤花衣さん 写真下・紫紺一色に染まった神宮球場の一塁側スタンド 】

心が動いて、体が動く、本物を目指すー。練習と試合前に一人を指名して読ませ、意識の統一を図った。95年(平成7)以来、39季ぶりの関西学生リーグVに導いた“早瀬イズム”。全国制覇の目標は成し遂げられなかったが「中身が詰まったいい試合ができた。しっかり守れたのが財産。成長したという感じです」と、就任1年目で長足の進歩をしっかり感じている。

一塁側スタンドは、紫紺一色。関大からもこの日朝、大阪を出発したバス7台250人が“弾丸ツアー”で神宮に駆けつけた。楠見晴重学長(61)は、関関同立の学長懇談会出席のあと、急きょ飛行機を使って球場入り。「野球部は、よくここまで来れた。タイブレークは紙一重。十分頑張ったと褒めてあげたい」と健闘をたたえた。

歴史ある神宮の応援台に立った関西大学応援団の女性団長・黒澤花衣さん(22=法4)は試合終了後、球場の片隅で人知れず泣いていた。「やっぱり、勝たせられなかった無念が残る。私自身、悔しさがある。応援台から、球場に駆けつけてくれた多くの人の顔が見えた。そんな関大を誇りに思うし、関大生であることも誇りです」と、声を振り絞った。羽織袴を脱ぐ黒澤さんは、関大職員に内定。来年4月からは違う形で関大生の学生生活を応援する。

池内啓三理事長(71)は、スタンドを見つめながら「卒業生も多く集まった。何しろ42年ぶりのこと。本当に素晴らしいことです」と相好を崩した。“ホーム”の創価大に比べ、数倍規模の大応援。試合には敗れたが、熱気のこもった関西大学学歌が神宮に響き渡った。
一塁側スタンド


boomsports at 22:27│Comments(0)TrackBack(0)ニュース 

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