2014年12月19日
関大生が泣いた!Lin:KU「泪」特集に大反響

Lin:KUは、2011年12月に創刊したA5判オールカラーのフリーペーパー。学生離れした装丁や高いデザイン性、読み応えがある特集記事で、関大生や他大学の学生にも根強い読者がいる。【写真・Lin:KUの学生インタビュー記事でよく登場する悠久の庭で、第8号をPRする小畑美結さん、村上由香里さん、岩谷香穂さん(左から、撮影・金洋秀)】
泪(なみだ)をテーマにした今号は「そういえば 最後に泣いたのは いつだっただろう」という巻頭言で、読者に問いかける。関大生やスタッフの号泣エピソードや、まったく泣かない人へのインタビューも織り交ぜながら、泪の裏側に隠された思いを探る内容だ。
代表の村上由香里さん(20=文2)は、人の涙を見るのが好きだという。「マンガや映画で登場人物が泣いている場面があると、どういう思いで泣いているのか?と裏側を知りたくなる。何かを思ったから泣く。その泪に隠された意味を考えて欲しい」と温かいテーマが多い同誌で、あえて重めの特集を組んだ真意を説明する。
常用漢字の「涙」ではなく、あえて目という字が入った「泪」の字を使った。村上さんは、目からこぼれ落ちてしまう苦しみや悲しみに思いをはせる。「泪を通し自、分や人がどう思っているのかを考えるのは大切なこと。認めたり、共感したり。そしてやっぱり、今の自分でいいんだよと思ってもらいたい。泪を流した後に、何かに挑戦して欲しい」と、35ページの冊子にメッセージを込めた。
デザインにもこだわりを見せる。岩谷香穂さん(20=商2)は「単色で攻めてみたり、余白にこだわったり。シンプルな感じにもしてみました」と、泪というテーマを際立たせるレイアウトにも挑んだ。広報担当の小畑美結さん(18=社1)は「Lin:KUをまだ知らない人に取ってもらって欲しい」と厳しい寒さの中、一冊一冊手渡しで配布活動を行っている。
ところで…Lin:KU編集部の3人に「最近泪を流したことは?」という逆質問をぶつけてみました。「本が印刷所から届いて、袋から出てきた瞬間」(村上)「校正をしていて文章を真剣に読んで、泣きそうになりました」(小畑)「友人が私からではなく、関大前通りを歩いていて自然とLin:KUを受け取ったことに“良かった”と言ってくれて…」(岩谷)。作り手のアツすぎる情熱が、あふれ出る一冊になった。