2015年01月15日
西加奈子さんに直木賞 関大出身者で初

西加奈子さんはイランの首都テヘラン出身。関大卒業後、当時の雑誌「ぴあ 関西版」のライターに。同誌のライターを辞めた後の2004年、極貧生活を送りながら書いた小説「あおい」でデビュー。上京後の05年2月に出版した「さくら」が20万部を超えるベストセラーになった。08年には「通天閣」で、関西大学などが主催する文学賞・織田作之助賞を受賞している。
関大生時代は映画サークル・シネファイブで自主映画を撮っていたほか、当時あった学生プロレス団体・KWA(関西大学プロレス連合)のおっかけをしていた熱狂的プロレス女子で、就活時はプロレス団体すべてに採用の有無を問い合わせるハガキを送った。
学内に友達があまりおらず、坊主頭の女友達といつも一緒にいた。アフロヘアにマイケル・ジャクソンのTシャツで登校し「なんでモテへんのやろ〜」と愚痴っていたという。関大前通りの酒店・ショップ千里山で缶ビールを買い、飲みながら登校したことや、千里山キャンパスでたびたび野宿するなど豪快なエピソードを残した西さんが、直木賞受賞で新たな伝説をつくった。【写真・ブームスポーツの取材を受ける西加奈子さん=2005年】