2015年06月21日
関大生女子が挑戦!オリックス戦実況コンテスト
プロ野球のオリックス・バファローズが主催する第4回大学対抗実況コンテストが20日、神戸総合運動公園サブ球場で行われ、関西大学からは関西大学放送研究会(KBC)の学生3人が参加。オリックス-中日のウエスタン・リーグ公式戦をネット裏から実況した。【写真・オリックス戦の実況に挑戦した関西大学放送研究会の学生=6月22日、神戸総合運動公園サブ球場】
同コンテストには7大学の学生が参加。3人がアナウンサー、解説者、ディレクターに分かれ実況を録音する。試合終了後に球団が指定した3つの場面の音源を提出。球団職員が審査し、9月27日に京セラドーム大阪で行われる日本ハム戦で最優秀賞・優秀賞が発表される予定だ。関西大学は過去3回すべてで受賞。受賞者から朝日放送のアナウンサーも誕生した。
ドラマチックなシーンが連発した。6回、オリックスの奥浪鏡内野手が打ったサードゴロが三重殺に。8回には谷佳知外野手が、豪快なアーチを描く逆転2ランを放つ。試合は延長十回、2-2で引き分け。炎天下3時間20分の熱闘を出世凪沙さん(しゅっせ・なぎさ、19=法2)が実況した。
アナウンサーを目指す出世さんは、実況コンテストへの出場を自ら志願。オリックスの2軍戦に何度も足を運び、スタンドで実況の練習を重ねた。試合前に取材した奥浪選手や平井正史2軍投手コーチのエピソードも取り入れる。「トリプルプレーの時に、しっかり伝えられなかったのが心残り。予想外の展開についていけなかった。終わってからの方が、足がガクガクしています」と振り返った。
解説役の田中祐一朗さん(19=社2)も「実況の出世さんをいかにいい風に聴こえさせるか心がけましたが、なかなかドタバタしました。トリプルプレーは、パワプロでもあまりない…」と驚きの表情。球数やアウトカウントなどを数えて、2人をサポートした美野圭亮さん(経3=20)は「谷選手のホームランはここで来るか!と思った。音を合わせる作業があるので、僕はここからが勝負です」と、大学間の戦いは続く。
アナウンサーの登竜門になっている実況コンテスト。オリックスファーム事業グループの岡村義和さん(50)は「年々レベルが上がっている。コンテスト出身者がアナウンサーになって、いつか野球中継の現場に来てくれたら」と学生を見つめる。世界のイチローが若き日々を神戸サブ球場で過ごしたように、未来のアナウンサーがここから羽ばたく。
【関連記事】関大生がオリックス戦で選手コールに挑戦!-2014年9月12日