2015年08月20日
伝統の4日間守った!関大学祭実行委員長に直撃

例年、学園祭に組み込まれていた文化の日と大学創立記念日(11月4日)を関西大学が授業日として発表したことから、日程問題が浮上していた。
大学側は「学生の自治活動を阻害するつもりはない。授業日を削って、学園祭の日程に充てるのは従来通り変わらない」としていたが、統一学園祭実行委員会・常任委員会委員長の本田祥槻さん(ほんだ・よしき、20=社3)は、最悪3日間での開催も想定した。
学生センターや全学部長の承認を経て、13学部すべてで学園祭期間中が休講になることが決まったのは、発表直前のことだった。本田さんは大学側との話し合いの過程で、改めて4日間の意味を問われたという。
「3日間では可能性を狭めてしまうし、学生が参加する機会や舞台も減ってしまう。我々の代で伝統を消すわけにはいかなかった」と振り返る。1978年(昭和53)以来、40年近く続く4日間の伝統を守り抜いた。
今年のテーマは「一祭合祭(いっさいがっさい)」。関大生全員で学園祭を作り上げる、という思いを込めた。模擬店だけに限らず、企画やステージに参加する学生をもっと増やしたいと本田さんは強調する。
広く企画を募集するという試みも始まった。昨年はコスプレ学生が集結した関大ハロウィンデーなど、実行委員以外の学生が立案したイベントが実現。今年も8月21日まで募集している。
同実行委員会広報局メディア担当を務める山本真也さん(20=法3)は「関大生以外の人を取り込むためにも、動画やツイートで目を引きつけていきたい」と、動画でのPRを中心に、実行委員700人の拡散力を駆使するつもりだ。
「実行委員がつくる学園祭ではなく、学生主体となる祭にしたい。関大生全員が作り上げる、関大の学園祭になってほしい」と本田さん。昨年は4日間で前年比約1万人増の5万人が学園祭に参加した。一切合切を巻き込み、去年を超える熱気を生み出す。
【関連記事】関大統一学園祭今年は11・1開幕4日間!-2015年7月22日
後夜祭に2000人 女性応援団長最後の大舞台-2014年11月5日