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2015年08月28日

お宝をデジタル化!関大と林原美術館が連携協定


林原美術館関西大学は26日、岡山市の林原美術館と連携協定を締結し、千里山キャンパス内で調印式を行った。林原美術館は1964年(昭和39)に開館。国宝3件、重要文化財26件を含む約1万件を収蔵している。

大阪の文化的資源発掘・展示を行う関西大学VOLCANOプロジェクト @KU_VOLCANO が同美術館の秘宝・平家物語絵巻の一部を、超高精細デジタル画像化。同美術館で「すべて魅せます 平家物語絵巻」と題した特別展が開催中だ。

関大が美術館と連携協定を結ぶのは初めて。最新技術でデジタル化することで、収蔵品の経年劣化を防ぐ。門外不出だったお宝の展示方法が多様化し、研究・授業への活用が広がる。【写真上・協定書に調印した楠見晴重学長(右)と林原美術館・長瀬玲二代表理事 写真下・デジタル化された平家物語絵巻を説明する社会学部の与謝野有紀教授】

楠見晴重学長(62)は「今までにないような鑑賞機会を創生することができ、地域にも貢献できる。連携を通じて新たな研究が進んでいくことを望んでいる」と話した。

調印式では、デジタル化された平家物語絵巻の一部が公開された。全長33メートルにわたる平家物語絵巻第11巻の上を、約1カ月かけてデジタル化。スマホを操るように、パソコン上でのスクロールや拡大・縮小が可能だ。

平家物語中の壇ノ浦の戦いの一場面で、三種の神器のひとつ・八咫(やた)の鏡をのぞいた源氏の武将の目が潰れ、鼻血を吹き出すという記述がある。絵巻を普通に見てもわからないが、デジタル画像を拡大すると鼻血を出す武将が容易に確認できる。

同美術館の長瀬玲二代表理事(60)は「何年経っても同じものが見られることに意義がある。美術館では1万件すべてを展示することができないが、データ化することで展示に広がりをつくることができる」と期待。岡山市最古の美術館に眠るお宝が、関大の最新技術で発掘される。
林原美術館2
boomsports at 11:09│Comments(0)TrackBack(0)ニュース 

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