2015年09月22日
関西大学の新通学路 完成予想模型を公開

新通学路は約20億円をかけ、阪急関大前駅北口と千里山キャンパス第3学舎(社会学部)を階段とエスカレーターで結ぶもので、秋学期が始まる9月24日に着工。創立130周年イヤーとなる来年7月下旬に完成予定だ。
関西大学は8月、3年越しの交渉で社会学部に隣接していた名神高速道路の土地の一部を取得した。すでに阪急関大前駅北口の約3400平方メートルの土地を地権者から買収しており、阪急関大前駅と千里山キャンパスがつながった。
説明会には関西大学の職員や、施工業者の大林組の社員などが出席。完成予想模型も公開された。【写真・関西大学が公開した新通学路の完成模型。右は現地の航空写真(画像加工・ブームスポーツ編集局)】
関西大学の説明によると、阪急関大前駅前には幅16メートルの門と広場を建設。名神高速道路に沿うように設置される通学路には、屋根がつけられる。
駅と千里山キャンパス第3学舎の高低差は20メートル。社会学部の下には高い崖があり、この部分だけ上が屋根付き階段、下がエスカレーターの立体構造となる。
通学路は24時間開放される予定だ。関西大学では、登校時に新通学路か、阪急関大前駅南口から社会学部を結ぶルートを使うよう指導する方針だ。
千里山キャンパスに通う関大生約2万7千人のうち、試験前には1日約1万7千人が阪急関大前駅からキャンパスへと向かっている。
大学のシミュレーションでは新通学路開設で、関大前通りを通る関大生が登校時・下校時ともに4割減少するとしている。店舗のオーナーからは「関大前通りをどのように考えているのか」という質問が飛んだ。
今年6月に、関大前通りにコミュニティスペース・まちかん114!(いいよ)を開設した関西大学は「大学前に商店街があるのは、学校としても一つの売りになっている。共存共栄というのが理事長の理念。大学も商店会の一員とさせていただき、情報交換などをしていきたい」と話した。
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