2015年10月30日
関大奇術研究部出身マジック日本代表が技披露
関西大学文化会奇術研究部出身で、イタリアで7月に行われたマジックの国際大会FISM(フィズム)の日本代表向井健人さん(23=14年政策創造卒)が30日、愛知県刈谷市でマジックショーを開催。後輩で同部のKAITOさん(本名・尾崎孝輔、22=化学生命工3)と世界の技を披露した。
会場となったのは、向井さんの職場・愛知教育大の付属図書館。集まった学生や子ども100人を驚かせた。向井さんが鳩を出し、ボールを一瞬で消せば、KAITOさんもスケッチブックからボウリング球を出すマジックを披露。テーブルを浮かすと「えぇ〜っ」と感嘆の声が上がった。
向井さんは「何か一芸を身につけたい」と、関大入学と同時に奇術研究部でマジックを始めた。国内、アジア予選を勝ち抜き、世界切符をつかんだ。「コンテストでは審査員や他のマジシャンの前でやるので、反応がないんです。ショーをやるのは初めてで、おぉ〜っと言ってくれるのは新鮮でした」と、大舞台より緊張したという。
競演を果たしたKAITOさんは「うちの部は師弟制で、鳩を出す鳩演者として師弟でした。向井さんは練習の時は厳しかったです…」と振り返る。軽音学部に入るはずが、BOXが閉まっていたため奇術研究部の門を叩いた。今では、2度目の3回生を過ごすほどのめり込んでいる。
マジックと出会った関大生時代を振り返った向井さんは「夢をあきらめず、頑張って下さい」と後輩たちにメッセージを送る。就職後も夢をあきらめず、世界の舞台を踏んだマジシャンの言葉には、タネも仕掛けもなかった。【写真上・マジックショーを開催した向井健人さん(右)とKAITOさん 写真下・ハンドパワーです!?ボールを一瞬で紙吹雪に変えるマジックを披露した向井さん】