2015年11月09日
関西大学に新学部 国際系学部開設を検討
関西大学が、新学部の開設を検討していることが9日までに分かった。実現すれば2010年4月に開学した人間健康学部以来の学部新設となる。【写真・国際系学部の開設構想を示した楠見晴重学長】
14学部目となる新学部は、国際系の学部。2日発売の一部週刊誌が報じたもので、楠見晴重学長(62)は同誌に「海外から留学生を受け入れる器となる国際系学部の新設を考えている。国際化を進める核となる学部が欲しい」などとコメントしている。
関西大学広報課は、ブームスポーツの取材に「学長の思いとしては創りたいという思い。まだ案として検討している段階で、学内のコンセンサスは取れていない」と話し、学部開設を検討している事実を認めた。
文部科学省は昨年9月、大学の国際化を支援し、補助金を交付するスーパーグローバル大学37校を採択したが、関大は落選した。国際系学部の新設構想は、独自路線で国際化を進めていこうとする意向が見え隠れする。
同じ国際系の学部として、2009年に外国語学部が開設されているが、広報課は「新しい学部は改革案のひとつ。国際化を進めるにあたって、外国語学部だけでいいのか、という議論もある」とした。
来年7月に行われる学長選挙の結果によっても左右されるが、学長が創立130周年を前に新学部の開設構想を打ち出した。