2015年12月06日
関大生プロデュース 関目商店街で仰天結婚式
関西大学政策創造学部深井麗雄ゼミの学生が5日、大阪市城東区の関目商店街で「大阪上等ウエディング」と銘打った結婚式をプロデュース。趣向を凝らした演出で、安田有次郎さん(36)、荒川奈津子さん(35)の華燭(かしょく)の典を盛り上げた。
裁判仕立てのウエディングが、弁護士の有次郎さんと新婦の奈津子さんを幸せムードに誘導尋問した。
「異議あり!」「そんなことで彼女を幸せにできると思っているのですか?」参列者みんなが、検察官や傍聴人だ。弁護士なのに被告人席に立つ新郎を、手荒く祝福した。【写真上・関目商店街で結婚式を挙げた安田有次郎さん(左)と荒川奈津子さん 写真下・商店街を歩く花嫁さんを見つめる子ども。何十年後には私も!?=撮影・岡田拓也】
紅しょうがでハートをあしらった3段重ねのお好み焼が、ウエディングケーキ代わり。「これでいいの〜♪」地元のおばちゃん達が合唱するアナと雪の女王の主題歌が、ありのままの歌声でアーケードに響いた。
幼少の頃から慣れ親しんだ商店街での、晴れの門出。「ずっとこの地域で生活していきたい」と、有次郎さんは新婦への思いにも勝る?地元愛をのぞかせた。
共通の友人の紹介で出会った2人。デートの場所は、なんと裁判所だった。有次郎さんが弁護士として法廷に臨む姿を、奈津子さんは傍聴席で見つめていたという。「(奈津子さんの)姿を見かけると張り切ったり…」と有次郎さん。2年間の交際で、愛の終身刑を求めた。
今年のバレンタインデーに続く、2度目の手作り結婚式。学生代表の大貫熙さん(おおぬき・ひかる、21=政策創造3)は「前回のいいところを引き継ぎつつ、ぼくら独自のものを入れ込むのが難しかった」と振り返る。
喫茶店の一角を借りて行われた記者会見。プロポーズの言葉を聞かれ「されてなかった気がします」と奈津子さんが衝撃告白すると、有次郎さんが弁護士の顔になった。「今後の夫婦の争いのもとになるので…では、ここで。一生一緒にいてください」。新婦が「はい」と答えると、店内は拍手に包まれた。
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