2015年12月12日
関大生全員の個人情報紛失 出納課職員USB廃棄
関西大学は11日、関大生3万176人全員と保証人ら6万2308人分の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。現在までに個人情報の外部流出や、悪用されたという報告はない。
USBメモリーには、関大生全員の学籍番号、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、在籍情報が記録されていた。メールアドレスや、単位の取得情報などは含まれていない。保証人3万684人と、復学資格がある2年以内の退学者1448人の個人情報も入っていた。
関西大学広報課などへの取材によると、USBメモリーは学費収納を委託する業者とのデータ受け渡しに使用していた。7日に業者が同大学の出納課にUSBメモリーを返却した際、同課職員が緩衝材に包まれたUSBに気づかず、そのまま緩衝材ごと棄ててしまった。
すでに一般ごみとして回収され、焼却された可能性が高いが、データ閲覧のパスワード設定などはしていないという。8日にUSBメモリー紛失が発覚。10日になって、大阪府警吹田署に遺失届を出した。
関西大学は公式サイトや学内のインフォメーションシステムを通じ、学生に謝罪。保証人にはおわびの文書を随時、発送する。また、問い合わせ窓口を設置し、25日までの毎日、電話による質問や相談を受け付ける。【画像・関西大学が公式サイトに掲載したお詫び】
学内では外国語科目の非常勤講師が11月、担当科目の履修者延べ990人分の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したばかりだった。