2016年09月12日
関西大学がオリ実況コンテストで最優秀賞
プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズが主催した第5回大学対抗実況コンテストで、関西大学放送研究会(KBC)から出場した山田寛明さん(20=社3)、鎌田祐希さん(20=社3)、信太祐貴さん(しんた・ゆうき、21=法2)が第1位の最優秀賞に輝いた。
アナウンサー役の山田さんは、9月11日に京セラドーム大阪で行われたオリックス−ロッテ戦の1回裏、最優秀アナウンサーとして選手コールに挑戦。吉田正尚、T−岡田の連続タイムリーを呼んだ。
3万2879人の大観衆で埋まったドーム球場で、バファローズの勝利を演出した山田さんは「緊張したが、うれしかった。3人で勝ち取った最優秀賞です」と声を弾ませた。【写真上・最優秀賞を獲った鎌田祐希さん、山田寛明さん、信太祐貴さん=京セラドーム大阪 写真下・あじさいスタジアム北神戸での実況録音風景=2016年5月21日】
今年の実況コンテストには7大学が参加。3人がディレクター、アナウンサー、解説者に分かれ、5月21日にあじさいスタジアム北神戸で行われた2軍のオリックス−中日戦を実況録音。提出した音源をもとに球団職員が審査した。
関西大学は過去5度の実況コンテストで4度入賞している強豪。朝日放送のアナウンサー・福井治人さん(25=15年法卒)は13年に、2位にあたる優秀賞を獲得している。
山田さんは「福井さんのようなスポーツアナウンサーになりたい。どうしても1位を獲りたかった」と、先輩が切り開いた道を志す。2軍戦に足を運び、実況を練習。ラジオの野球中継を聴き、プロの伝え方を文字に起こして表現の幅を広げた。
打者がボールを打つ音まで、はっきり聞こえる2軍戦。臨場感にもこだわったディレクター役の鎌田さんは「審査で実況と解説が聞こえやすいように心がけた。じわじわと最優秀賞の実感が来てます」と振り返る。球数やアウトカウントをホワイトボードで記し、2人をサポートした。
解説を担当した信太さんは、試合前にベンチ裏でオリックスの杉本裕太郎外野手、辻竜太郎2軍打撃コーチを取材。引き出したエピソードをテンポ良く披露した。「来年も開催されるなら、次は実況役で出たい」と、早くも来年の実況バトルに熱視線。3人が織りなす実況は、中日に3-10で大敗した2軍戦をはるかに面白くした。
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