ブースポブログ

関西大学と関大前の情報紙「ブームスポーツ」のWEB版です。次号第12号は10月上旬に発行します!

かんユニ

2016年03月22日

ブラックをホワイトへ 関大生らが労働協約


アルバイトユニオン関大生らでつくるアルバイト学生の労働組合・関西学生アルバイトユニオン(かんユニ)が22日、大阪府庁で会見を開き、大阪市内でファミリーマート十数店舗を経営する大阪市内の企業と「学生生活サポート労働協約」を結んだことを明らかにした。

協約では、学生アルバイトが試験勉強への専念を希望した際のシフト削減、就活に専念するための休職を認めるほか、退職者に対する損害賠償請求を禁止する。同社がフランチャイズ契約するファミリーマート店舗で勤務する学生バイト全員に適用されるという。

大阪市内の店舗で勤務していた男子大学生2人が、退職妨害や賃金未払い、求人広告費の損害賠償請求を受け、かんユニとブラックバイトユニオンに相談。2つの組合が、団体交渉を行った。【写真・大阪府庁で会見する関西学生アルバイトユニオン、ブラックバイトユニオンのメンバー】

会見に同席したブラックバイトユニオンの坂倉昇平事務局長(32)は「シフトの問題や、損害賠償請求は労働基準監督署では解決できない。国で対応できない、労働基準法を上回るルールをつくることができた」と話した。学生の手による労働協約締結は珍しい。

研修中の時給が無給と知り、電話で退職を申し出ると求人費の損害賠償を求められた男子大学生は「ホッとしている。バイトを辞められず電話が何度もかかってきて恐怖を感じたが、団体交渉の場に入ると怒りが強くなってきた。最後は違法を認めて解決してくれた」と振り返る。

かんユニが行った学生へのアンケートでは「1カ月以内に辞めたら違約金3万円との誓約書を書かされた」などの声が寄せられている。共同代表の岡達也さん(22=政策創造4)は「しんどいのに、これが当たり前と思う人もいる。もう少し声を上げていいんだよということを伝えていきたい」と語気を強めた。
【関連記事】なくせブラックバイト 関大生らが労働組合結成-2015年2月21日
boomsports at 20:48|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2015年02月21日

なくせブラックバイト 関大生らが労働組合結成


関西学生アルバイトユニオン関西大学の学生ら16人が21日、アルバイト学生による労働組合「関西学生アルバイトユニオン(かんユニ)」を結成し、大阪市内で結成大会を開いた。関西初の学生による労働組合で、バイト学生に長時間労働や違法行為を強いるブラックバイト問題に取り組む。【写真・関西学生アルバイトユニオンの関大生メンバー=撮影・金洋秀】

大阪市立大学の学生とともに、共同代表を務める渡辺謙吾さん(22=政策創造3)は、結成宣言で「学生の多くがそれぞれ抱えるしんどさを共有したい。そしてなぜしんどくなるのか、こういう社会はどうかとみんなで話し合いたい」と読み上げた。学生から月200円の組合費を募り、ブラックバイトに苦しむ学生からの相談や勉強会を開く。弁護士や他の労働組合などと連携し、団体交渉も行う方針だ。

渡辺さん自身も書店や飲食店などで、最低賃金を下回る賃金や過酷な条件で働かされた経験がある。 関大生に行った調査では、約1割の学生が大阪府の最低賃金未満(838円)の時給で働かされていた。渡辺さんは「なんでも自己責任で片付けてしまう風潮に待ったをかけたい。自分たちの権利は声を上げて獲得していく」と語気を強めた。

かんユニでは、ブラックバイトの問題と密接な奨学金の問題も考える。関大生の40%が日本学生支援機構の有利子型奨学金を借りているというデータもあり、どれだけブラックなバイトだろうが簡単に辞められない事情がある。北村諒さん(21=政策創造3)は月12万円の奨学金を借りていたが、卒業後の返済金が利子を含め780万円になるのに気づいたという。「学費は奨学金、バイト代は生活費に充てている。将来を良くしようと思って大学に行くのに、逆に未来を潰していっている」と訴える。

千里山キャンパス内などで、学生に身近な労働法をコントなどで学べるイベントを予定している。北村さんは「ワタミで飲み会とかしましょうか…」とブラックジョークを交えながら、大学生の連帯を呼びかけた。
boomsports at 18:38|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
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