ブースポブログ

関西大学と関大前の情報紙「ブームスポーツ」のWEB版です。次号第12号は10月上旬に発行します!

不凍タンパク質

2016年10月13日

ホンマでっか!?河原秀久教授が会社設立


河原秀久教授関西大学化学生命工学部の河原秀久教授(54)が、独自で研究・開発した氷結晶制御技術(Ice crystal Control Technology=通称・アイコンテック)の実用化に向けたベンチャー企業2社を設立することが分かった。

氷結晶制御技術は、河原教授が開発・量産化に成功した不凍タンパク質や不凍多糖、過冷却促進物質を用いた「凍らせない冷凍技術」。河原教授はカイワレ大根やエノキダケから、不凍タンパク質や不凍多糖を発見。冷凍・解凍後も風味や食感を損なわない効果があり、冷凍食品やお菓子など約100品目に採用されている。

今月中にも2社を立ち上げる河原教授は、氷結晶制御技術を生鮮野菜・果物の長距離輸送や道路の凍結防止、臓器の保存液などの分野で実用化を推進する。2社ともCTO(最高技術責任者)に就任予定で、本社もしくは研究室を、9月にオープンした関西大学千里山キャンパスのイノベーション創生センターに置く。

明石家さんま司会のフジテレビ「ホンマでっか!?TV」などにも出演。昨年の統一学園祭では芸能人枠で招聘され「河原教授が来るってほんまでっか?〜冷凍技術への挑戦〜」と題した講演会も行われた。【写真・氷結晶制御技術の実用化に向けたベンチャー企業2社を設立する河原秀久教授】
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2012年03月13日

ちょい足しで冷凍麺が超ウマ!関大発スゴい研究


冷凍うどん関西大学化学生命工学部の河原秀久准教授らの研究グループが、カイワレ大根から抽出される不凍タンパク質を発見。共同研究者のカネカ(本社・大阪市、菅原公一社長)から販売されることになった。河原准教授によると、不凍タンパク質は氷の結晶の成長を妨げ、微量を添加するだけで食品を冷凍した際の品質や味の低下を防ぐことができ、特に麺類に効果があるという。遺伝子組み換え技術を使わない不凍タンパク質の商業販売は世界初。

千里山キャンパスで12日、記者発表会が行われ、実際に不凍タンパク質を使ったうどんの試食会も行われた。カネカによると、すでに大手冷凍麺メーカーのうどんやそば、中華麺に採用されたという。今後、米飯や卵や魚の加工製品といった用途にも展開を進め、2020年度に約30億円の売上を目指す。【写真・カネカのカイワレ大根抽出不凍タンパク質「クリスタキープS−1」と、添加された冷凍うどんのサンプル=千里山キャンパス】

関西大学の楠見晴重学長(58)は「大学は教育だけでなく、社会貢献を非常に強く意識している。研究の最前線と共同研究を行い、世界で初めての結果を出していくのは大きな柱のひとつ」と話した。


boomsports at 01:54|この記事のURLComments(1)TrackBack(0)
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