不正告発?関大准教授が暴露メール 大学が見解
システム理工学部の男性准教授が9日、大学から就業禁止命令を受けたことを明かした上で「学科・学部・大学の不正を告発した。大学にとって不都合な真実を告白したことに対する報復以外に理由が思いあたらない」などといった内容のメールを、授業を履修している学生に送信していたことが分かった。
准教授は8日まで同学部の授業を受け持っていたが、メールによると「4月8日の夜に、突然、学長命令文書が手元に届き、私を就業禁止にし、自宅待機命令を受け、すべての業務を奪い去られました」としている。【写真・春学期開始早々、激震が走った関西大学千里山キャンパス】
関西大学は13日、ブームスポーツの取材に「先生に授業をお持ちいただく状態ではないと大学が判断した」(広報課)と准教授に対し、学長命令で就業禁止の処分を下した事実を認めた。解体状態となった研究室の学生などには、11日に説明したという。
就業禁止命令が、不正を告発した報復と主張していることに対して、大学側は「不正は確認できていない。今回の准教授に対する処分と、不正告発はまったくの別のもの」(同)と否定した。
関西大学によると昨年12月、文部科学省に「システム理工学部で研究費の不正がある」と、匿名の通報があったという。大学が調査委員会を立ち上げ調査したが、不正の事実はなく、文部科学省の了解も得たという。
「(准教授のいう)不正とは何を指しているのかがわからない。それと准教授に対する処分は、まったく別のもの。関連づけられるのは困る」(同)と話した。